なんだか最近、気持ちが落ち着かない。眠れたり眠れなかったり、いつもは考えないようなことばかり頭に浮かんでくる——。
そんな時期は、誰にでもめぐってきます。店でも「とにかく揺さぶられて、しんどかった」というお話を、続けてうかがう時期がありました。今日は、心がざわつくときの立て直し方のお話です。
ざわつきの正体は「自分が自分で過ごせていない」こと
心が混乱しているとき、わたしたちの意識の中心は、たいてい自分以外のところにあります。
あの人はどう思っているんだろう。これから世の中はどうなるんだろう。
意識が外にばかり向かうと、「自分はどうしたいか」という軸の意見が、どんどんぐらぐらになっていきます。
ざわつくのは、あなたが弱いからではありません。「自分が自分で過ごせていなかった」という、ただのお知らせです。お知らせだと分かれば、対処もできます。
まず、心の置き場所をひとつ決める
立て直しの最初の一歩は、とてもシンプルです。
心をどの方向に持っていくか、自分で決めること。
「今月は家族との時間をいちばんにする」「いまは仕事よりも休むことを優先する」——内容は何でもかまいません。大切なのは、置き場所を自分で決めるということ。
行き先の決まっていない船は、波が来るたびに流されます。行き先さえ決まっていれば、同じ波が来ても「揺れてはいるけれど、向かう先は変わらない」と思えるのです。
発する言葉が、まわりの景色を変えていく
もうひとつ、ざわつく時期にこそ見直したいのが、毎日の言葉です。
愚痴や不平不満ばかり口にしていると、自分の気持ちはさらに重くなり、まわりの人も少しずつ離れていきます。逆に、自分の都合だけでなく相手を想う言葉を発していると、自然と人が集まり、気持ちのよい関係が育っていきます。
声はただの空気の振動なのに、気持ちまで相手に伝わってしまう。そう考えると、言葉はとても大切で、丁寧に扱いたいものだと思いませんか。
ざわつく時期に言葉まで荒れてしまうと、ざわつきが外側にも広がります。まずは今日、口に出すひとことを少しだけ丁寧に選んでみてください。
まとめ——ざわつきは、終わりではなく入口
心がざわつく時期は、しんどいものです。でもそれは、人生が行き詰まった合図ではなく、自分の基本を整え直すための入口です。
心の置き場所をひとつ決める。口に出す言葉を丁寧に選ぶ。それだけで、ぐらついていた軸は少しずつ戻ってきます。
揺れたぶんだけ、自分という人間の輪郭ははっきりします。揺れたあとのあなたには、揺れる前には見えなかった道が、いくつも見えてくるはずです。