気力がわかない。何もしたくない。
そんなとき、つい「怠けている」と自分を責めていませんか。

気力がわかないのは、心と身体からの「もう限界だよ、休んで」というサインです。
それなのに「やらなきゃならない」と思ってしまうのは、なぜなのでしょう。

「やらなきゃ」は、どこからわいてくるのか

店のスタッフにも、こんな気づきがありました。
休みの日のはずなのに、気持ちがまったく休んでいなかった。何かに追われているようで、その何かに自分が追いついていない——。

「心から休むとは何だろう」と考えてみても、渦中にいるときは頭が混乱していて、何をもって休みとするのかさえ分からなくなってしまうものです。

ひとりの時間を楽しむことは必要だと頭では分かっているのに、どこかで後ろめたい。
その根っこにあるのが、罪悪感です。

罪悪感は、自分が決めたただの思い込み

罪悪感のやっかいなところは、誰に何を言われたわけでもないのに、自分で自分を追い込んでしまうことです。

一度その波に飲まれると、他人が思ってもいないことまで「あの人はこう思っているに違いない」と、自分の頭の中で作り上げてしまう。

思い込みとは、自分で自分にかける洗脳のようなもの。
それがほどけたとき、「あれ? ずいぶん偏った考え方をしていたな」と、びっくりするほどあっさり気づくのです。

「人は人、自分は自分」に戻る練習

ではどうやって、ほどいていくのか。

合言葉は「人は人、自分は自分」。
思い込みに飲まれそうになったら、この場所に戻ってくる——その意識を、ふだんから自分の中に持っておくことです。

これは一度で身につくものではなく、ちいさな訓練の積み重ね。
心が揺さぶられる出来事の多い時代だからこそ、戻る場所を自分の中に用意しておくことが、なによりの支えになります。

やりたいことは、本当はぜんぶ分かっている

先日お話ししたお客様は、「やりたいことが分からない」といらっしゃいました。

ところが、お話を整理整頓していくと——あら、やりたいこと、ぜんぶ分かっていますね、となったのです。

やりたいことはある。けれど、自分の中の罪悪感がそれを認めない。認めたくない。
その思考にがんじがらめになって、前にも後ろにも進めなくなっていたのでした。

気持ちが上がったと思えば瞬時に落ちて、頭の中は大忙し。最後には「もう考えるの無理! 誰か決めて!」となってしまう。
忙しいのは予定ではなく感情で、だから心と身体は休む暇がないのです。

自分に〇をつけてあげる

罪悪感だらけの思考は、自分に×ばかりつけて、〇をつけることを忘れてしまいます。

心から休むとは、「今の自分でいいよ」と、自分に〇をつけてあげること。
他人の評価を気にしすぎるのをやめると、心は静かにほどけていきます。

お守りをひとつ挙げるなら、アクアマリン。
水色は心の解放を思わせる色で、この石は自己表現の象徴ともされてきました。抱え込んだ感情をほどく合図として、そっと手元に置いてみてください。

ほどいたあとに見えてくる世界は、どんな色をしているでしょうか。
×だらけだった一日のすみっこに、今日はひとつだけ、〇を描いてみませんか。