転職、独立、暮らしの変化。大きな決断を前にすると、誰でも足がすくみます。
今日は、彩石屋で実際にあった、あるスタッフの「卒業」のお話をさせてください。別れの話ですが、読み終わるころには少し前向きになれるはずです。
14年間、店を支えてくれた人
彩石屋には、14年間一緒に歩んできたスタッフがいました。
本人いわく、それまでは仕事が3年と続かなかったそうです。その彼女が、14年。
お客様にも「ずっといると思ってた」と言っていただけるほど、店に欠かせない人でした。
そんな彼女の中に、時代の大きな変わり目を感じた頃から、「変化」という言葉が浮かぶようになっていたといいます。
背中を押した、一通の手紙
その年の誕生日、店主のエリは、彼女に手紙を渡しました。
毎年贈っている誕生日カードとは、重みの違う手紙。
彼女はなかなか開けられず、子どもが寝たあとにひっそり読んで、涙がいっぱい出たそうです。
そこに書かれていたのは、引き止める言葉ではありませんでした。変化を選ぼうとしている彼女の、背中をそっと押す言葉だったのです。
「いいと思う!」——送り出す側の覚悟
手紙を読んでから1週間、考えを整理した彼女が決断を伝えたとき、エリの返事はひとことでした。
「いいと思う!」
長く一緒にやってきた仲間を送り出すのは、店にとっても寂しいことです。
それでも、相手が自分の軸で決めたことなら、軽やかに祝福する。引き止めることだけが、愛情ではありません。
自分で決めたことだから、信じて進める
卒業のとき、彼女が残していった言葉があります。
「正直、新しい世界にドキドキしている自分はいます。でも、自分を信じてやってみるしかありませんよね。自分で決めたことだから」
決断を支えてくれるのは、根拠でも保証でもなく、「自分で決めた」という事実そのもの。
彼女の後ろ姿に、そう教えられた気がします。
まとめ——別れは、悲しい終わりではなく明るい始まり
彼女は最後に、「サヨナラは言わずに、またねにしておきます」と笑っていました。
別れは、何かの終わりであると同時に、お互いの新しい章の始まりでもあります。
あなたがいま、決断の前で立ち止まっているなら、思い出してください。
どの道を選んでも、その先にはまた新しい道が無数に伸びています。自分で決めて踏み出す一歩を、どうか信じてあげてください。