「バランスのよい食事を」。子どもの頃から何度も聞いてきた言葉です。
彩りを考え、栄養を考え、味付けにも工夫して。家族の食卓にはあんなに心を配っているのに、ふと気づくと自分の心は空っぽのまま——そんなことはありませんか。

八百屋さんの棚は、季節の知らせ

スーパーや八百屋さんに並ぶ野菜と果物は、季節とともに顔ぶれが変わります。
桃のピンクが終わりに近づくと、入れ替わるように葡萄の紫が目に飛び込んでくる。棚の色が、夏から秋への移り変わりを教えてくれます。

赤、橙、黄、緑、紫、白という彩りのバランス。ビタミンA・B・C・D・Eという栄養のバランス。
私たちは食事のことなら、ずいぶん上手に気を配れているのです。

足りないのは「ビタミンI」

ところで、面白いことに気づきます。野菜や果物にはピンクが少なく、ビタミンの一覧にも「I」が見当たりません。

だからこそ、最後のひと工夫を。「ビタミンI」ならぬ「ビタミン愛」を、自分の心に足してあげるのです。

料理の隠し味は愛だ、とよく言われます。
愛は心の栄養。身体に毎日の食事が要るように、心にも毎日の栄養が要ります。

自分に許可を出す、ひとことの習慣

心への栄養補給は、難しいことではありません。自分に向かって、声をかけてあげるだけです。

  • - 「自分を大切に思っているよ」
  • - 「大丈夫だよ」

不安や恐れ、怒りといった感情は、放っておくと自分自身をすり減らし、心の余裕を奪っていきます。
だからまず、自分を許すこと。自分を愛することから始めてみてください。

自分を満たせるようになると、まわりの人へ優しさを手渡す余裕も、少しずつ戻ってきます。

お守りとしての、ローズクォーツ

このお話とともにご紹介したいのが、優しいピンク色をしたローズクォーツです。

愛と美の女神アフロディーテに捧げられたバラにちなんで名づけられたと言われる石で、古くから「自分を許し、自分を愛すること」の象徴とされてきました。

手元に置いて、ふれるたびに「今日、自分に優しい言葉をかけたかな」と思い出す。そんなお守りとして迎えてみてください。

まとめ——心の食卓にも、彩りを

身体の食事と同じで、心の食事も抜き続けると、元気は少しずつ目減りしていきます。
今日の自分に、ひとさじの「ビタミン愛」を。

心が満ちてくると、見える景色も、選べる道も増えていきます。生きているかぎり、道はいくらでも続いていくのです。
まずは今夜、鏡の中の自分にひとこと、優しい言葉をかけることから。