考えても考えても出口が見えなくて、部屋の中でぐるぐるしてしまう夜はありませんか。
そんな夜にわたしを救ってくれたのは、特別な何かではなく、夜の散歩と、見上げた先の月でした。
海風と月に、心がほどけた夜
行き詰まっていた時期、わたしは夜、散歩に出かけました。
当時は海に近いところに住んでいて、頬にあたる海風と、空に浮かぶ月をただ眺めているうちに、こわばっていた心がすこしずつほどけていったのです。あの心地よさは、今も忘れません。
子どもの頃から、月の神秘的でやさしい輝きが好きでした。
けれどあの夜ほど、月に助けられたと感じたことはありませんでした。
「きれいだなぁ」と感じる時間が、自分を取り戻す
部屋の中で考え込んでいるとき、わたしたちの視野は狭くなっています。
外に出て夜空を見上げる。それだけで、悩みから物理的にすこし距離が生まれます。
そして「きれいだなぁ」と感じている瞬間、頭は考えごとから離れて、呼吸が深くなっていることに気づくはずです。
月光浴、と呼ぶと大げさかもしれませんが、月あかりの下でぼんやり過ごす時間は、心と身体をゆるめるセルフカウンセリングのひとときになります。
「ありがとう」を言葉にしてみる
もうひとつ、あの時期のわたしを支えてくれたのが、感謝を言葉にすることでした。
心の中で思うだけでなく、「ありがとう」と口に出してみる。
言葉にした分だけ、自分のまわりにあるものの輪郭がはっきり見えてきて、前を向く力が湧いてくる——そんな感覚がありました。
前向きな言葉と、小さな一歩。
その積み重ねが変化を生み、自分の歩きたい道へとつながっていくのだと思います。
お守りとしての、レインボームーンストーン
彩石屋でこのお話とともにご紹介したいのが、レインボームーンストーンです。
光の角度で虹色にきらめく、その名の通り古くから月と結びつけて語られてきた石。活力や生きる喜びの象徴とされ、心が疲れている人のお守りとして選ばれてきました。
夜空を見上げたあの時間を、手元に置いておくような気持ちで。ふれるたびに「見上げる」ことを思い出す合図になります。
出口は、部屋の外にもある
行き詰まった夜は、答えを出そうと頑張らなくてだいじょうぶ。
いったん外に出て、月を見上げて、「きれいだなぁ」とつぶやく。
それだけで明日のあなたは、今夜よりすこし軽くなっています。道は部屋の中だけでなく、夜空の下にも無限に伸びているのですから。