「なんだか最近、しっくりこない」
理由ははっきりしないけれど、心のどこかがざわざわする。そんなとき、「まあいいか」と流していませんか。
今日は、その小さな違和感を放っておかなかった、あるお客様のお話です。
何度も作り直されたブレスレット
彩石屋に長く通ってくださっているお客様がいます。
その方は、環境が変わって手元の石がしっくりこなくなるたびに、ブレスレットをリメイクしてこられました。何度も作り直して、最初の面影はもうありません。
ご本人が「いちばんの傑作」と笑う一本は、原型をとどめていないほど。めまぐるしい変化の中でも落ち着いて対処してこられたのは、この「その都度、整え直す」習慣があったからのように思えます。
「感情を放っておかない」という強さ
この方のすごいところは、感情を放っておかないところです。
モヤモヤが生まれたら、その都度、自分の気持ちをクリアにしようとすぐに動く。多くの人が流してしまう小さな違和感にも、ひとつひとつ向き合い続けていらっしゃいます。
これは、できそうでなかなかできないことです。
流した感情は、消えるわけではありません。心の奥に積もって、ある日どっと重くなる。だからこそ「小さいうちに、その都度」が大切なのです。
「しっくりこない」は、自分が変わった合図
では、どうやって自分の変化に気づけばいいのでしょうか。
ヒントは、違和感です。
ずっと気に入っていた石が、ある日しっくりこなくなる。好きだった服や習慣が、なんだか合わなくなる。それは石や服が変わったのではなく、あなたが変わった合図です。
彩石屋では、石は心を映す鏡のようなお守りだと考えています。手元の石を見直す時間は、そのまま「いまの自分はどうしたいのか」と向き合う時間になります。
話すことで、気持ちは軽くなる
このお客様は、ご家族のことで悩まれたとき、店でたくさんお話をしてくださいました。
「その度に気持ちが楽になって頑張れた」と言っていただけたことは、私たちの宝物です。
ひとりで抱えていると、悩みは実際より大きく見えます。誰かに言葉にして話すだけで、輪郭がはっきりして、次の一歩が見えてくることがあります。
あなたにも、安心して話せる場所がひとつあるといいなと思います。
まとめ——家族のためにも、まず自分から
インタビューの最後に、その方はこれからの目標を「家族をサポートすること。そのためには、まず私が元気でいること」と話してくださいました。
誰かを支えたいなら、まず自分の心を整えること。順番はいつも、自分からです。
小さな違和感に気づいたら、放っておかずに向き合ってみてください。整え直した数だけ、心はしなやかになっていきます。
どんな変化が来ても、その都度また整え直せばいい。そう思えたら、この先の道はいくらでも見つかっていきます。