「来年こそ、何か始めたい。でも、何をやりたいのかが分からなくて」

年の瀬が近づくと、こんな気持ちがふくらんできませんか。
今年の振り返りと、来年の抱負。考えはじめるのにちょうどいいきっかけが、暦の上にあります。冬至です。

冬至は、昔から「切り替わり」の日

冬至は、一年でいちばん昼が短くなる日。
この日を境に、すこしずつ日が長くなっていきます。

昔の暦では、冬至が一年を数える起点とされていました。
「一陽来復」という言葉のとおり、陰が極まって、再び陽にかえっていく節目。昔の人は、ここから新しい巡りが始まると考えたのです。

新しい年を待たずに、冬至の夜から来年の準備を始める。
なかなか良い習わしだと思いませんか。

考えても分からないことは、考えても分からない

彩石屋では、冬至のころに店主とスタッフが来年の目標を語り合うのが、半ば恒例になっていた年がありました。

「何をやりたいんだろう」「自分に向いているものって何だろう」

スタッフのひとりは、毎年それを頭で考えては、結論が出ないまま終わっていたそうです。
考えても分からないものは、いくら考えても分からない。身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。

そんなとき、店主から返ってきたのがこの一言でした。

「やるって、決めればいいんだよ」

「決める」ところから、事は動き出す

やりたいことが先に見つかって、それから動き出す——多くの人はその順番を待っています。

でも実際は、逆のことが多いのです。
目の前にあるものを「やる」と決める。決めたとたんに、必要な情報が目に入り、人との縁がつながり、事が動き出していく。

順番待ちをしていたスタッフも、その一言で「目の前にあるものこそが、やることのタネだった」と気づき、来年やることが決まったそうです。

完璧な答えを探すより、まず決める。
決めたところから、未来は形を持ちはじめます。

夜空を見上げながら、ひとつ決めてみる

ちなみにこの年は、冬至のすぐあとに新月——月が新しく満ち始める日——が重なっていました。
ホロスコープの世界では、この時期の星座である山羊座は、コツコツと粘り強く目標へ向かう象徴とされています。

暦も、月も、星も、昔の人が「区切り」をつけるために使ってきた目印です。

大きな抱負でなくてかまいません。
今年いちばん長い夜に、「来年はこれをやる」とひとつだけ決めてみてください。
決めたあなたの中で、もう新しい一年は始まっています。