やってみたいことがある。生活も、そろそろ見直したい。
そう思っているのに、気づけば今日も同じ一日が終わっていく——。
お店でお話をうかがっていると、そんな「動けない時期」のお話によく出会います。今日は、店頭での会話から生まれた、小さな突破口のお話です。

「動かざること山のごとし」の正体

動けないのは、怠けているからではありません。
人にはもともと、変化よりも現状維持を選びやすいところがあります。

きっかけさえあれば動けるのに、それがない限りは「動かざること山のごとし」。心当たりはありませんか。

だとすれば、責めるべきは自分ではなく、用意すべきは「きっかけ」のほうです。

ある常連さんの、小さな決断

以前、お店によく来てくださる方と、こんな話になりました。

「新しいことをやるとなると、腰が重くて。でも、秋になるとなぜか、ゴソゴソ見直したくなるんですよね」

その方が出した答えは、とてもシンプルでした。
毎週の予定の入れ方を変えて、身体を休めて整える日を先に確保する。

いつも埋まっていた月曜の午前を空けて、そこを「自分を整える時間」にする。
あわせて、毎日のコーヒーを控えめにして、緑茶に替えてみる。

それだけ?と思うかもしれません。でも、この「それだけ」が、止まっていた流れを動かすのです。

整える日は「先に」決める

ポイントは、順番です。空いた時間に整えるのではなく、整える日を先に予定へ入れてしまう。

予定というものは、あとから入ってくる用事にどんどん侵食されます。そして、自分のことはいつも後回しになる。だから先に枠を取るのです。

身体がゆるむと、気持ちも動きやすくなります。
新しい一歩は、整った土台の上からのほうが、ずっと踏み出しやすいのです。

季節の変わり目は、見直しの合図

「秋になるとゴソゴソしたくなる」という先ほどの方のように、人にはそれぞれ、見直したくなる季節やタイミングがあります。

それが来たら、逃さないこと。
自分の傾向を知りながら、まわりの人の言葉や日々の出来事を、きっかけとしてキャッチしていく。

そのくり返しが、止まっていた毎日をすこしずつ動かしていきます。

まとめ——きっかけは、つくれる

動けない時期は、誰にでもあります。それはあなたが弱いからではありません。

きっかけは、待つものではなく、予定表の上につくれるもの。
まずは来週、たった半日でかまいません。「自分を整える日」を先に書き込んでみてください。

動き出しさえすれば、道は一本ではありません。生きている限り、選び直せる道は無限にあります。