落ち葉が地面を覆う晩秋。今年も残りわずかと気づいたとたん、やり残したことばかり数えて、気持ちが重くなっていませんか。
今日は、年の瀬を「焦りの季節」から「準備の季節」に変える、小さな切り替えのお話です。
毎年恒例、一の酉のお参り
彩石屋には、酉の市に合わせて地元・府中の大國魂神社へお参りする、毎年の恒例行事があります。その年は、11月の「一の酉」での参拝でした。
本殿でまずお伝えするのは、お願いごとではなく、一年間のお礼と感謝。
順番を間違えないことが、この行事のいちばん大切なところだと思っています。
その年の言葉は、「前進が一番」
参拝のあとは、恒例の熊手選びです。その年に迎えたのは、店として初めての置物タイプの縁起熊手でした。
そして、毎年その場で書いていただく「今年の一言」の手書き札。その年の言葉は——「前進が一番」。
札に添えていただいた言葉が、心に残っています。
「世の中がどうであれ、幸福を信じて前に進みましょう」
「目先のことにとらわれず、明るい未来を心に描いて、前進あるのみ」
信じて進む人の前に道はひらけていく。そう言われているようで、背筋がすっと伸びました。
咲きかけの花が教えてくれること
その熊手には、蕾が少しだけひらいた花の飾りがついていました。
満開ではなく、咲きかけ。これから内面が開花していくことを表しているのだそうです。
完成した姿より、ひらきかけの途中にこそ伸びしろがある——そう考えると、「まだ何も成し遂げていない」と焦る年の瀬の自分も、咲きかけの花に見えてきませんか。
受け取る前に、手放しておく
酉の市は、新年を迎える準備の始まりを告げる行事でもあります。
新しいものを受け取るには、置く場所が必要です。年内のうちに、すこしずつ手放しておきましょう。
- - 着なかった服、使わなかった物
- - 惰性で続けている予定
- - 「やらなきゃ」と思いながら持ち越してきた重たい宿題
物だけでなく、心の棚も同じです。あいた場所のぶんだけ、来年の新しいことが入ってきます。
まとめ——前進は、大股でなくていい
「前進が一番」といっても、大きな一歩である必要はありません。
手放してひとつ身軽になることも、感謝をひとつ言葉にすることも、立派な前進です。
年の瀬の整理は、来年への助走。
信じて進むあなたの前には、道は一本ではなく、いくつもひらけて待っています。今日はまず、手放すものをひとつだけ決めてみませんか。