「どうせ、自分なんか」

ふとした拍子に、この言葉が口癖のように出てしまうことはありませんか。
とくに夏の終わり、疲れがどっと出てくる時季は、心まで一緒に下を向きがちです。今日は、そんな日にそっと思い出してほしい石のお話です。

夏の疲れは、心にも出る

暦の上では「処暑(しょしょ)」——暑さがようやく収まりはじめるころ。日ざしや風に秋の気配を感じる一方で、ためこんだ夏の疲れが表に出てくる時期でもあります。

身体が疲れていると、考えごとまで弱気に傾きます。
「自分なんか」が増えてきたなと感じたら、それは性格の問題ではなく、疲れのサインかもしれません。

まずは旬の食材で栄養を補って、いつもより早く休む。心の立て直しは、身体を整えるところから始まります。

太陽の石、ペリドット

8月の誕生石のひとつに、ペリドットがあります。

黄金がかったグリーン——ゴールデングリーンに輝く宝石です。
グリーンは、自然を思い浮かべるときに真っ先に出てくる、心がほっとゆるむ色。そこに太陽を思わせる金色の輝きが重なっています。

その煌めきから、古代エジプトでは「太陽の石」と呼ばれ、大切にされてきたと伝わります。暗いところでも輝きを失わない姿から、古くからお守りとして重宝されてきたそうです。

石言葉は「幸福」。太陽のように明るいこの石らしい言葉ですね。

「自分なんか」に、光を当てる

ペリドットが昔から象徴してきたのは、沈んだ気持ちに光を差し込むことでした。

謙虚さが行きすぎて「自分なんか」とうつむいてしまうとき。
嫉妬や後悔、罪悪感がぐるぐると渦を巻くとき。

そんな心に向かって、この石はこう語りかける存在とされてきました。

「自分には、価値がある」

誰かのために自分をすり減らす生き方から、自分も大切にする生き方へ。
「自分のせいじゃない」と目をそらしたくなる弱さも、素直に認めて一歩進む勇気へ。

弱い部分は、見ないふりをするほど重くなります。
認めて、そこに光を灯す。内側の輝きや魅力は、そこから引き出されていくのだと思います。

自分らしく、を選び直す

ペリドットは、個性と才能を活かして自分らしく生きることの象徴とされてきた石です。

  • - 暗い考えにはまりこんでいるとき
  • - 自分を認めてあげられないとき
  • - 人間関係に向き合う勇気がほしいとき

そんな日のお守りとして、手元に置いてみてください。石にふれるたび、「自分には価値がある」と言い直す合図になります。

夏の疲れはいつか抜けて、季節は新しく巡ります。
うつむいた日があっても大丈夫。あなたがあなたらしく生きる道は、ここから何度でも選び直せます。