「こんなはずじゃなかった」と、ふと思うことはありませんか。
結婚生活も、仕事も、毎日の暮らしも、若いころに思い描いた絵とはどこか違う。
今日は、わたし自身の話をすこしさせてください。
「なぜここに生まれてきたんだろう」と考えてきた
わたしは子どものころから、自分がこの両親のもとに、この場所に生まれてきた理由を、どこかで知りたいと思って生きてきました。
幸せな記憶もあれば、悲しいこと、先が見えなくて立ちすくんだことも、たくさんありました。
それでも、いくつもの山を越えるうちに、すこしずつ思えるようになったのです。
生まれてきた意味は、誰かが教えてくれるものではなく、自分で見つけていくものなのだと。
すべては自分がどうしたいかで決まっていく。自分が決めたら、そうなっていく。
そんなふうに、ストンと自分の中に落ちていく瞬間がありました。
思い描いた結婚生活と、実際の毎日
そうして生涯をともにする人を決め、新しい人生を始めたわたしにも、「思い描いた結婚生活」がありました。
料理が大好きなので、夫においしい食事を作って、楽しく食べる毎日。
そんな絵を描いていたのに、実際のわたしは自分の仕事で実現したいことを優先して、数えられるほどしか料理をしませんでした。
想像とまったく違う毎日に、自分でも驚きました。
でも同時に、気づいたことがあります。思い描いたその生活は、わたしの人生にとって、実はさほど重要ではなかったのです。
願いは、思わぬかたちで叶っていく
いまは、めぐり合わせで夫のお母さんと一緒に暮らしています。
夫は仕事が忙しく、家を空けることも多い毎日です。
夫に作るはずだった料理は、お義母さんに食べていただくことになりました。
夫は母のことが心配ですから、わたしが母に料理を作ることは、夫の喜びでもあります。
巡り巡って、「大切な人においしいごはんを」という願いは、ちゃんと叶えられていたのです。
人生は、設計図どおりには進みません。
でも振り返ると、すこしのズレはあっても、自分の土台の上に、思った方向へ積み上がっていくものなのだと思います。
人生がいちばん大きく動いた日
そんなわたしの人生を、もっとも大きく変えた出来事が、娘の誕生でした。
痛みをともないながら探し続けてきた「わたしはなぜ生まれてきたのか」という問いの答えを、この小さな人が、すこしずつ、すこしずつ教えてくれています。
その話は、また別の機会にゆっくり書かせてください。
あなたは、考えたことがありますか
あなたは、ご自分が生まれてきた理由を考えたことはありますか。
答えはすぐに出なくていいのです。
思い描いた絵と違う今日も、あなたの土台の上に確かに積み上がっているし、願いは思わぬ道筋で叶っていくことがあります。
道はひとつではありません。生きていれば、何度でも描き直せます。
「こんなはずじゃなかった」の中にこそ、あなたらしい人生のかたちが隠れているのかもしれません。