すれ違い、家事をしない、連絡が少ない、休日は自分の好きなこと優先——。
よく「離婚の理由」として挙がる項目です。実は私たち夫婦、ほとんど全部に当てはまります。おまけに今は、別々に住んでいます。
それでも、というより、だからこそ続いている。今日はそんな、うちの夫婦の形のお話です。
「当たり前の夫婦像」は、もう当たり前ではない
スタッフと「子どもたちが大人になる頃には、結婚という制度そのものが変わっているかもしれないね」と話したことがあります。
実際、昭和の頃の夫婦像は、すでに当たり前ではなくなりました。
それなのに、「妻はこうあるべき」「夫はこうするもの」という古い物差しだけが、今も多くの家庭に残っています。
わが家の、ちょっと変わった形
私が仕事で独立したとき、いちばん痛感したのは「妻が当たり前にするとされていることが、できない」ということでした。
食事づくりも家事も、どうしてもこなせない。
けれど夫は、結婚の話をしたときから「家事はやらなくていい」と言ってくれた人でした。仕事を思いきりしてほしい、と。
最初だけの口約束ではなく、17年たった今も変わりません。だから、ここで喧嘩になることはほとんどないのです。
お互いのやることに口出しはせず、むしろ「楽しんできてね」と送り出し合う。世間の物差しでは測れない、うちだけの形です。
切り替えには、休憩がいる
仕事のときとプライベートでは、使う頭がまるで違う——そう感じたことはありませんか。
私は意識して人格を切り替えるくらいで、そのぶんバランスを取るための休憩が欠かせません。
それはきっと、夫も、世の多くの人も同じです。外でがんばるモードから戻るには、ひとりの時間が要ります。
相手の「ひとりになりたい」は、あなたへの拒絶ではなく、ただの充電かもしれません。
ズレの正体は、置き去りの物差し
女性が男性と同じくらい働く時代になったのに、家のことの負担だけが昔のまま——。
このズレに、世の中はまだ良い答えを出せていない気がします。
夫の望みと妻の望みが折り合わず、別々の道を選ぶご夫婦が多いのも現状です。
でもそれは、どちらかが悪いのではなく、ふたりで話し合って「うちの形」を決めるという練習を、私たちが教わってこなかっただけなのだと思います。
まとめ——正解は、ふたりでつくる
夫婦の形に、ひとつの正解はありません。
家事の分担も、連絡の頻度も、住む場所さえも、ふたりが納得していればそれが正解です。
世間の「普通」と比べて落ち込みそうになったら、思い出してください。
比べる相手は外にはいなくて、話し合う相手が隣にいる。
夫婦の数だけ形があっていいし、これから何度でもつくり直せます。