「結婚すれば、幸せになれると思っていました」。
店頭でお話をうかがっていると、この言葉によく出会います。
条件がそろえば幸せになれるはず——そう信じて頑張ってきた方ほど、どこかで疲れてしまう。今日は、その「条件探し」のお話です。
「自然に結婚できる」と思っていたころ
誰かと出会い、恋をして、やがて自然に結婚する。
若いころは、それが当たり前にできることだと思っていました。
けれど大人になるにつれ、それがなかなか難しいことだと気づきます。
親の夫婦関係をあれこれ言っていたのに、いざ自分がやってみたら、ちっともうまくいかない。
人のことをどうこう言うのは恥ずかしいことだったんだな、と現実を知るところから、わたしの研究は始まりました。
相手より先に、自分を分析してみた
恋愛や結婚がうまくいく方法は、誰も教えてくれません。
だからわたしは、育った環境、家族構成、何を経験してきたか——そんな切り口で、人を分析することから始めました。
最初に分析したのは、相手ではなく自分です。
すると分かったのは、自分がなかなかのはちゃめちゃ人間だったということ。
「私ひとりではどうにもできない」と、変えられないものをスパッと諦める。
そのかわり、「それなら、自分に合う相手をとことん選べばいい」へ。この切り替えが、わたしには大正解でした。
そしてもうひとつ。自分を分析して見えたのは、わたしが人生でいちばん大事にしたいのは、結婚でもお金でもなく「好きなことをして幸せに生きること」、その土台になる人間関係だ、ということでした。
夫婦や家族だけで、幸せを測らない
毎日いちばん近くで影響し合う夫婦や家族との関係は、良いに越したことはありません。
店頭のセルフカウンセリングでも、まずこの「いちばん近い人間関係」から一緒に整理していきます。
ただ、これはあくまで理想です。
うまくいかなかったとしても、そこにあなたの学びがあるだけで、マイナスではありません。
人生は良いことも悪いことも、みんなに平等に起こると言われています。
夫婦や家族の幸不幸だけで人生全体を測らないでください。それ以外に与えられているものに気づくことが、幸せへの第一歩です。
幸せを感じられる力
長年お客様とお話ししてきて、確信していることがあります。
幸せそうな方は、結婚しているから、環境がいいから、お金があるからではなく、「心の豊かさ」を感じられる人だということです。
つまり、幸せになれる条件はただひとつ。
幸せを感じられる力が、あるかどうか。
その力は、いまこの瞬間から育てられます。
今日あったささやかな「ありがたいな」をひとつ見つける——そこから始まる道は、誰の人生にも、いくつでも残されています。