ずっと願っていたことが、叶った。
それなのに、心のどこかが落ち着かない。「わたしなんかが、こんなに幸せでいいんだろうか」——そんな気持ちに、覚えはありませんか。
今日は、お店で出会ったあるお客様のお話から始めさせてください。
幸せの真ん中で、自分を責めていた
そのお客様は、ご自身で行動を重ねて素敵なご縁に恵まれ、結婚された方でした。
はたから見れば、とても幸せそうなのです。
けれどご本人は、自信が持てないとおっしゃいます。
まわりの何気ないひと言に過剰に反応しては、「自分はこれでいいのか」と責めてしまうのだそうです。
幸せの真ん中にいるのに、心は休まらない。
実はこれ、とても多くの方が抱えている心の癖です。
耳に痛い言葉は、自分が集めている
不思議に聞こえるかもしれませんが、まわりから言われる言葉は、自分が集めていることが少なくありません。
心のどこかで「このままでいいはずがない」と思っていると、その思いに合う言葉ばかりを拾ってしまうのです。
そして「やっぱり自分はダメなんだ」と、自分で答え合わせをする。
責められているようでいて、実は、自分でダメな自分を演出している。
ここに気づくことが、最初の一歩になります。
ダメな自分のほうが、安心できるという罠
では、なぜわざわざそんなことをするのでしょうか。
幸せな自分よりも、不幸な自分、できない自分のほうが、慣れていて安心できるからです。
長く「足りない自分」として生きてくると、それが心の定位置になります。
急に幸せになると、住み慣れた家から知らない土地へ引っ越したような心細さが生まれる。だから無意識のうちに、慣れた場所へ戻ろうとしてしまうのです。
幸せに罪悪感を持つことで、かろうじて自分を保つ——切ないけれど、これが「幸せが怖い」の正体です。
スタッフの中にも、この癖に長く苦労した者がいます。あなただけではありません。
「これでいいんだ」から「これがいいんだ」へ
抜け出す道は、特別なことではありません。
いま手の中にある幸せに、ちゃんと気づいて、受け止めることです。
朝のコーヒーがおいしかった。隣に大切な人がいる。今日も布団で眠れる。
小さな幸せをひとつずつ「ある」と認めるたび、心の定位置が少しずつ動いていきます。
そして合言葉を、こう変えてみてください。
「これじゃないといけない」ではなく——
「これでいいんだ」。さらにその先の、「これがいいんだ」へ。
まとめ——幸せでいることに、許可はいらない
暮らしがガラッと変わったのなら、不安になるのは当たり前です。
でも、その不安と「幸せになってはいけない」は、別のものです。
あなたが幸せでいることに、誰の許可もいりません。
胸を張って「わたしは幸せ」と言えるその日まで、小さな「これがいいんだ」を積み重ねていきましょう。道はその先に、いくらでも開けています。