クローゼットの中も、手帳の予定も、頭の中も、ぎゅうぎゅう。
捨てたほうがいいと分かっているのに、「いつか使うかも」「失ったら困る」と思うと、手が止まってしまう。

もしあなたがいま、何かを抱え込んで重たくなっているなら、今日は「手放す順番」のお話をさせてください。

手放せないのは、弱いからではない

まずお伝えしたいのは、手放せないのはあなたの意志が弱いからではない、ということです。

失うことへの不安は、自分を守ろうとする心の自然な働きです。
お金や物への心配が強い時期ほど、人はぎゅっと握りしめたくなります。

ただ、握りしめた手のままでは、新しいものを受け取れません。
両手がふさがっているのですから、当然のことです。

「先に出て、後から入る」という順番

物の出入りには、シンプルな順番があります。

先に出て、後から入る。

クローゼットに新しい服の場所が生まれるのは、先に一枚手放したとき。
予定に余白が生まれるのは、先にひとつ断ったとき。
心に新しい考えが入ってくるのも、先に古いこだわりをひとつ降ろしたときです。

「入ってきたら、手放そう」と順番を逆にすると、いつまでも何も動きません。
先に手を離す。怖いのはほんの一瞬で、空いた手には思いのほか、いろいろなものが届きはじめます。

執着をほどく、小さな練習

いきなり大きなものを手放す必要はありません。小さな練習から始めましょう。

  • - 今日、引き出しの中のひとつだけ手放す
  • - 「なんとなく」続けている習慣をひとつ休んでみる
  • - 「こうでなければ」と思っている考えを、紙に書いて眺めてみる

書き出してみると、「これは本当に今のわたしに必要?」と、すこし距離を置いて見られるようになります。
執着は、責めるものではなく、ほどいていくもの。あなたに合ったペースでかまいません。

プラチナルチルクォーツという石

このお話とともにご紹介したいのが、プラチナルチルクォーツです。

透明な水晶の中に、黒から灰色の細い針がすっと入った石で、流通量が少なく、ひとつとして同じものがない、個体差の大きな石です。

自己変革や成長の象徴とされてきた石で、視野を広げ、行動するあなたを支えるお守りとして親しまれています。
中の針は、新しい考えを受け取るアンテナにたとえられることもあります。

手放したあとの空白がすこし心細いとき、「ここから新しく始めるんだ」という決心を思い出させてくれる、そんな一本の針を心に立てるイメージで持ってみてください。

手放した先の景色

手放すことは、失うことではありません。
次に受け取るための、場所づくりです。

ひとつ手放すたびに、心は軽く、視界は広くなります。
その空いた両手で何をつかむかは、これからのあなたが自由に決めていい。

生きていれば、道はいくらでも開けていきます。