鏡の前で、ため息をついたことはありませんか。
「あの人みたいに、凛としていられたら」——年齢を重ねるほど、外見だけでは説明のつかない美しさが気になってくるものです。今日は、菊の花にちなんだ「内側から育てる美しさ」のお話です。

「凛としている」と感じさせる人の共通点

やまとなでしこ、という言葉があります。日本の女性の美しさを表す、古くからの言葉です。

この言葉から、どんな人を想像しますか。
清楚で、所作がきれいで、芯が強く、凛としている——。

思い浮かぶ要素を並べてみると、面白いことに気づきます。
そのほとんどが、顔立ちやスタイルの話ではないのです。

菊の花言葉は「高貴」「高尚」

11月は、菊の季節です。神社では七五三参りの家族連れとすれ違い、各地で菊まつりや菊花展が開かれます。

桜と並んで日本を代表する花である菊は、皇室の紋にも使われてきました。身近なところでは、パスポートの表紙や和菓子にも菊の紋が見られます。

その花言葉は「高貴」「高尚」。
華やかさで目を引くというより、静かな気品で人を惹きつける花です。凛とした美しさのお手本のような存在だと思いませんか。

内側の美しさは、ふるまいに表れる

聞き上手であること。きれいな言葉づかい。さりげない気遣い。

どれも、生まれつきの容姿とは関係がありません。今日からでも選び直せる「ふるまい」です。

そして不思議なもので、こうしたふるまいは人との調和を生みます。
まわりとぶつからず、それでいて流されない。凛とした印象は、その積み重ねから静かに立ちのぼってくるのだと思います。

芯の強さは、「自分軸」のこと

「芯が強い」とは、頑固ということではありません。

自分はこうありたい、という軸を自分の中に持っていること。
人の評価に右往左往しない、心の置き場所があること。彩石屋では、これを「自分軸」と呼んでいます。

菊が冷たい風の中でも背筋を伸ばして咲くように、軸のある人は、まわりの環境が変わっても佇まいが揺れません。

まとめ——美しさは、内側から育て直せる

外見は、年齢とともに変わっていきます。けれど、芯から立ちのぼる美しさは、いくつからでも育て始められます。

ていねいに聞く。ていねいに話す。小さく気遣う。
今日のひとつのふるまいが、明日のあなたの佇まいになります。

美しさの育て方に、締め切りはありません。生きているかぎり、磨き直す機会は何度でも、いくらでも巡ってきますから。