「最近、眠れていますか?」

お店でそうおたずねすると、「イライラするというより、気力が出ないんです」というお答えをよくいただきます。
やる気が出ない自分を責めて、さらに沈んでしまう——そんな悪循環の入り口に、心当たりはありませんか。

気力が出ないのは、疲れのサイン

気力が湧かないとき、身体には思っている以上に疲れがたまっている可能性が高いのです。

思っている以上に動いていたり、思っている以上に考え続けていたり。
わたしたちは、自分が心から休まっていないことに、なかなか気づけません。

「やりすぎていないか」に、自分で気づいてあげること。
それが立て直しの第一歩です。

わたし自身、もともと気づけないタイプでした。けれどここ数年、身体に不調のサインが出やすくなってから、意識して気をつけるようになりました。

まず身体から。心はあとからついてくる

では、どうやって気力を戻すのか。わたしの場合、答えは「睡眠」でした。

長い・短いではなく、質の良い眠りをとること。

心が疲れているときほど、心を直接どうにかしようとしがちです。
でも順番は逆で、まず身体に目を向けて、そこから休ませるほうがうまくいきます。

身体が回復すると、心は自然と上向いていきます。
心が上向くと、身体はさらに楽になっていく。睡眠は、心と身体の健康のバロメーターなのです。

漫画家の水木しげるさんは「睡眠力は幸福力」という言葉を残しています。眠る力は、そのまま日々を機嫌よく生きる力なのだと思います。

ストレスと眠りの関係

ストレスを抱えていると、頭は働きっぱなし、身体は緊張しっぱなしになります。

その状態では寝つきが悪くなり、眠りも浅くなる。
浅い眠りが続くと疲れが抜けず、余裕がなくなって、また眠れなくなる——という循環に入ってしまいます。

目に見える不調がなくても、「気力が湧かない」「些細なことでイラッとする」は、もう休みなさいの合図です。

ちなみにわたしは、先日の週末、とにかく眠ることだけを自分に許しました。
すると月曜日のスタートが、いつもよりずっと軽かったのです。やはり睡眠は大事です。

眠る前の、小さな手助け

質の良い眠りのために、寝る前のひとときを「ゆるめる時間」にしてみてください。

  • - 部屋の灯りを少し落とす
  • - 好きな香りをひとつ置く
  • - 深い紫色のアメジストなど、静けさの象徴とされてきた石をそばに置く

石は何かをしてくれる道具ではなく、「ここからは休む時間」と自分に合図を送る、お守りのような存在です。
枕元の小さな目印があるだけで、頭の切り替えがしやすくなります。

まとめ——眠ることは、サボることではない

気力が出ない日に必要なのは、気合いではなく回復です。

眠ることは、立ち止まることでも、サボることでもありません。
明日のあなたに手渡す、いちばん確かな仕度です。

今夜うまく眠れなくても、大丈夫。
眠れる夜は、これから何度でもやってきます。今日はどうか、早めに灯りを消してくださいね。