ゆうべは中秋の名月でした。雨上がりの空から雲が消えて、夏より高いところで、まんまるの月が光っていました。
そんな夜にかぎって、訳もなく涙が出る。些細なことでイライラしてしまう。
「わたし、どうしちゃったんだろう」と不安になった経験はありませんか。
感情が揺れるのは、弱いからではない
月の満ち欠けは、古くから心や身体の調子と結びつけて語られてきました。
満月の頃に気持ちが落ち着かないという声は、お店でも本当によく耳にします。
ここでまずお伝えしたいのは、感情が揺れることそのものは、悪いことではないということです。
喜怒哀楽。どの感情も、あなたの大事な一部です。
「これは良い感情、これは悪い感情」と仕分ける必要はありません。
今ここにある感情に、気づいてあげること。
心の扱いは、いつもそこから始まります。
見て見ぬふりが、ハートを閉じさせる
つらいのは、感情が湧くことではなく、湧いた感情を見なかったことにするときです。
知らん顔をして自分の中に封じ込めると、心は少しずつ閉じていきます。
ふたをした感情は消えるのではなく、奥にたまっていくのです。
だから、外に出してあげてください。
外に出すといっても、誰かにぶつけることではありません。感じて、流してあげるイメージです。
「こんな感情があったんだね」と、まず受け止める。
もうここに留まらなくていいと思えたら、気づかせてくれたことに小さくありがとうを言って、さようならを告げる。
それだけで、心の風通しはずいぶん変わります。
自分にOKを出してあげる
感情を流すときに、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
それは、揺れた自分を責めないことです。
「またイライラしてしまった」「泣くなんて情けない」——そうやって自分を否定し続けていると、心はすり減るばかりで、前に進むゴーサインが出せなくなります。
責める方向から、許す方向へ。
どんな感情も、どんな自分も、いったんOKと認めてあげる。
これが自己受容の入り口であり、自分軸を育てる土台になります。
お守りとしての、アンバー
この話とあわせてご紹介したいのが、アンバー(琥珀)です。
木の樹脂が、気の遠くなるような時間をかけて固まった石。手のひらにのせると、ふっとあたたかみを感じる色合いです。
古くから、昂った気持ちを落ち着かせ、経験を重ねながら柔軟な心を育てる象徴とされてきました。
満月の夜に心がざわついたら、アンバーにふれて、ひと呼吸。
「今、わたしはどんな気持ち?」と自分にたずねる合図にしてみてください。
まとめ——揺れた夜も、あなたの一部
感情が大きく揺れた夜は、自分がだめになったように感じるかもしれません。
でも、揺れたからこそ気づける気持ちがあり、流したぶんだけ心に余白が生まれます。
今夜うまくいかなくても、明日もあさっても、やり直す機会はいくらでも巡ってきます。
肩の力を抜いて、深呼吸。
自分を大切にするように、心をゆるめてあげてくださいね。