「本当の自分が、よくわからないんです」

お店でお話をうかがっていると、そんな言葉によく出会います。自分が本来どんな人なのか、何を持って生まれてきたのか。実は、自分のことは自分がいちばん気づきにくいのです。今日は、「なりたい自分」へ近づくためのお話です。

心の声を無視し続けると、深呼吸ができなくなる

周りに合わせて、自分を押し殺す。本当はちがうと感じているのに、気づかないふりをする。

「本当の自分じゃなくなっちゃう」という心の叫びを長く無視し続けると、ある日、深く息が吸えなくなっている自分に気づくことがあります。

店でうかがった、こんなお話があります。長いあいだ偽りの自分を生きてきた方が、「あなたって、自分が思っているのと全然ちがう人だよ」という周りの一言で、はっと目が覚めたというのです。

自分ではわからなくても、周りが教えてくれることがある。そんな言葉は、ありがたく受け取ってよいのだと思います。

「なりたい自分」を、具体的に決める

本来の自分を知ることと同じくらい大切なのが、「なりたい自分」を自分で決めること。いわばセルフプロデュースです。

なりたい自分を、できるだけ具体的に思い描く。「こういう自分になる」と決めたら、あとはそこへ向かう日々の積み重ねです。

ただし、必要以上に自分をよく見せようとしたり、逆に個性を隠してしまったりすると、本来の強みが出せなくなって、ちぐはぐになってしまいます。背伸びも、見栄もいりません。

「どうせ無理」が出てきたら、いったん止める

「どうせ無理」「どうせ自分なんて」——失敗を恐れて、自分の欠点ばかりに目を向けていると、足がすくんで動けなくなります。

そんなときは、その考えをいったんストップ。制限をかける思考のクセは、知らないうちに自分の自由を奪っているからです。

人と比べるのではなく、自分のよいところを認めて、ひとつ動いてみる。それだけで、見える景色は変わり始めます。

短所も入れて、まるごと自分を知る

長所・魅力・強みだけでなく、短所や弱みもあわせて把握しておくと、自分の輪郭がぐっとはっきりします。

いまの自分にある要素と、これから必要になる要素。その両方を見定めると、なりたい自分へ近づくために何をしたらよいかが、具体的に見えてきます。

理想の自分とのあいだにギャップを感じても、落ちこむ必要はありません。ギャップは「伸びしろ」の別名です。

新しい一歩のお守りに、緑の石を

彩石屋では、クリソプレーズやプレナイトといった緑の石を、新しい一歩を踏み出すときのお守りとしてご紹介することがあります。

芽吹きを思わせる緑は、「ここから育っていく自分」を映す色。手元に置いて、なりたい自分を思い出す合図にしてみてください。

なりたい自分は、自由に決められる

どんなことを思うのも、考えるのも自由。なりたい自分は、誰かに決めてもらうものではなく、自分で自由に決めてよいのです。

決めて、小さく積み重ねる。その先に、今とはちがう景色が待っています。

生きているかぎり、なり直すチャンスは何度でもあります。今日の自分から、始めてみてください。