奢って後悔したデート。失敗した買い物。一生懸命尽くしたのに、お礼のひと言も返ってこなかった人。
「あれは無駄だった」と思い出すたび、胸がちくりとする。
そんな後悔の数なら、わたしも負けていません。今日は、その「無駄」のお話です。

決めてから叶うまで、20年かかった

わたしは小学生の頃から、人を支えることがしたいと思っていました。
20年前に父が酵素風呂を始めたとき、「私はこれをするために生まれたんだ」と衝撃が走ったのを、今でも覚えています。

やりたいことは、そこで決まっていました。あとは一直線——のはずが、実際に叶えるまでに20年かかりました。

振り返れば、ばかな失敗もたくさんしたし、勇気が出ずにだらだらと時間も過ぎました。お金も時間も、ずいぶん遠回りに使ったと思います。

それでも今は、こう思うのです。
物事が叶うには、お金とタイミングのほかに、もうひとつ要るものがあった、と。

「出会う準備」ができているか

それは、叶えたい夢と、いまの自分との間にある差を埋めておくことです。

たとえば恋愛。運命と呼びたくなるような人と出会えたとき、あなたにその縁をつかむ自信と余裕があれば、迷わず笑顔を向けられるでしょう。

でも、仕事に追われて手一杯のとき、上司に怒られて落ち込み、逃げたい顔をしているときに出会っていたら。
相手はそんなあなたを見て、「この人だ」と思ってくれるでしょうか。

出会っただけでは、縁はつかめません。
「出会う準備」というものがあることを、忘れてはいけないと思うのです。

逃げたい気持ちでつかんだものは、あとで苦しくなる

親から逃げたい。お金の不安から逃げたい。安心できる場所がほしい——。

心の平和を外に求めてつかんだものは、あとから形を変えてあなたを苦しめることがあります。
スタートの思いが「逃げ」だと、手に入れたあとも、逃げたかった課題のほうがついてくるからです。

だからこそ、思いはできるだけ純粋であるほうがいい。

もし「逃げ」から始めてしまったと気づいても、遅くはありません。始められたのだからと腹をくくって、向き合い直せばいいのです。
恋愛も、結婚も、仕事も。先送りにするほど重くなる宿題なら、早めに机に出してしまいましょう。

課題を見せてくれた人こそ、大切なメッセンジャー

あなたが目をそらしてきた人生のテーマを、表に引きずり出してくれた相手がいるはずです。

腹が立つかもしれません。二度と会いたくないかもしれません。
でもその人こそ、あなたに大事な知らせを届けてくれたメッセンジャー(伝え手)です。

その出会いの本当の意味を読み取ることが、勇気というものなのだと、わたしは痛いほど学びました。

まとめ——回り道も、あなたの一部になる

無駄に見えた出来事は、あとから振り返れば「出会う準備」の期間だったのかもしれません。

あなたがまだ乗り越えていない、本当のテーマは何でしょうか。今日すこしだけ、考えてみてください。
生きてさえいれば、回り道も寄り道も、ぜんぶあなたの道になります。