忙しさのピークで、肌が荒れたり、眠れなくなったり。
それでも「これくらい大丈夫」と自分に言い聞かせて、走り続けてしまう——そんな経験はありませんか。
今日は、彩石屋のスタッフが体調を大きく崩したときのお話です。

「いや、大丈夫」が続いた先に

新しい店を立ち上げて3か月ほどたったころ、そのスタッフの顔に、アレルギーのような症状が出始めました。

本人いわく、「やりすぎなのか、いつも体調を崩して我にかえるタイプ」。
このときも「いや、大丈夫」と、見て見ぬふりを続けてしまったそうです。

身体は、悲鳴を上げていたのに。

症状は、待ってくれなかった

夏には口が開きにくくなり、食事はひと口を小さくしないと食べられないほどに。
秋には顔の炎症が広がって、外出にはマスクが手放せなくなり、最後は目のまわりまで腫れてしまいました。

病院に通い、できることは片っ端からやりました。
それでもなかなか落ち着かず、毎日泣いていた時期もあったといいます。

不調が連れてきた「向き合う時間」

出口が見えないなかで、そのスタッフが始めたのは、自分の心と向き合うことでした。

がんばりすぎていなかったか。人と比べて、卑屈になっていなかったか。
隠したい自分がいるのに、必死で隠そうとしていなかったか。

向き合ったつもりでも、心の奥は、そう簡単には変わりません。
本人の実感として、奥のほうが本当に動くまでには、3年という時間がかかったそうです。

一番しんどいときにこそ

その渦中で、わたしが本人に伝えた言葉があります。

「一番しんどいときにこそ、まわりにどれだけ愛を渡せるか」

ピークのときは「いや、無理」と思ったそうです。当然だと思います。
それでも時間がたつにつれ、この言葉の意味が少しずつ腑に落ちていったといいます。

苦しさの底で人にやさしくすることは、自分を後回しにすることではありません。
自分の状態をちゃんと認めたうえで、それでも閉じこもらない、というひとつの選択です。

身体のサインは、最初は小さい

振り返れば、サインは最初から出ていました。小さな肌荒れ、疲れの抜けない朝。

「これくらい」とやり過ごした分だけ、あとから大きな形で受け取ることになります。
不調は敵ではなく、「ここでいったん止まって」という身体からの連絡です。早く受け取るほど、立て直しも早く始められます。

まとめ——自分の声を、聞いてあげる

いまがんばっているあなたへ。
身体のどこかに小さな違和感があるなら、どうかそれを後回しにしないでください。

立ち止まることは、負けではありません。
道は一本きりではなく、休んだ場所から、また何度でも続いていきます。あなたが誰より先に、自分の声を聞いてあげられますように。