ふと見上げた夜空に、まんまるの月が浮かんでいた。
そんな夜は、すこしだけ立ち止まってみませんか。月の満ち欠けは、昔から暦の節目として使われてきました。満月の夜を「ここまでの自分を振り返る日」と決めてしまうのも、いいものです。
今日は、満月の夜にしてみたい、ひとつの問いかけのお話です。
満月は、振り返りの合図
新しいことを始めるよりも、ここまでの道のりを振り返る。満月は、そんな時間に向いている節目だと思っています。
問いかけは、ひとつだけで十分です。
あなたは今、自分が満足できる場所にいますか? 環境も、人間関係も含めて。
すぐに「はい」と言えなかった方は、もうすこしだけ、お付き合いください。
満足できないとき、自分を隠していないか
今の状況に満足できていないとき、その奥には「自分を隠して生きている」ことが潜んでいるのかもしれません。
言いたいことがあるのに、言えない。本当は気が進まないのに、我慢してやっている。
心当たりがあるなら、満月の夜に、その気持ちをいったん全部吐き出してみてください。紙に書くのでも、ひとりごとでも構いません。
気づいているのに、気づかないふり
自分を隠すのには、いくつかの形があります。
- - 気づいているけれど、気づかないふりをする
- - 気づいているけれど、「そんな自分を出してはいけない」と思っている
どちらも、思っている以上に体力の要ることです。隠し続けたまま走っていると、心も身体も、すこしずつ重たくなっていきます。
心の声を、聞いてみる
吐き出した言葉を、ゆっくり眺めてみましょう。
自分は、こう思っていたんだな。こうだったから、しんどかったんだな。本当は、こうしたかったんだな。
そうやって心の声を聞いていくと、出てきた本音が「思っていた自分」と全然違うことがあります。それでも、大丈夫。私は私、あなたはあなたです。
居心地のいいものを、選びなおす
本音が見えてきたら、選びなおしてみましょう。
環境も、人間関係も、毎日着る洋服でさえも。「こうあるべき」ではなく、自分が居心地よくいられるものを選んでいいのです。
満月の夜の振り返りは、その小さな選びなおしの入り口になります。今ここで振り返っておくと、ここからの半年が、すこし軽やかになります。
まとめ——月とともに、自分の手入れを
彩石屋では、満月の夜を「石を休ませ、手入れをする日」としてもお話ししています。
それなら、石の持ち主であるあなた自身にも、同じ手入れの時間を。月を見上げて、深呼吸をして、ここまでの自分をねぎらってください。
月は満ちて、欠けて、また満ちます。同じように、あなたの選びなおしの機会も、生きているかぎり何度でも巡ってきます。
次の満月の夜が、あなたにとって、自分へ戻る夜になりますように。