気づけば師走も半ば。街のイルミネーションを横目に、「今年こそ、と思っていたのに」と、できなかったことばかり数えてしまう——そんな夜はありませんか。

このコラムのもとになったのは、2021年の冬、その年最後の満月の日に書かれた一篇です。一年の終わりの月を見上げながら、いっしょに今年を振り返ってみましょう。

一年の最後の満月は、振り返りの夜

一年をしめくくる満月の夜は、昔から、過ぎた日々を振り返るのにちょうどいい節目とされてきました。

振り返るときのコツは、ふたつに分けることです。

  • - できたことは、素直に受け止めて、頑張った自分をほめる。そして支えてくれた周りの人に感謝する
  • - できなかったことは、どうしてできなかったのかを一度だけ見直す。そのうえで「これは違った」と思うものは、来年に持ち越さず手放してみる

できなかったことを数えて自分を責める夜にするのではなく、感謝と手放しの夜にする。それだけで、年の瀬の景色はずいぶん変わります。

自分を偽って生きることには、限界がある

振り返りのとき、もうひとつだけ、自分にたずねてみてほしいことがあります。

「今年のわたしは、ありのままのわたしだったかな?」

周りに合わせて、自分を偽って生きていくことには、限界があります。偽り続けるうちに、本当の自分がどこにいるのか、見失ってしまうからです。

限界のある偽りの世界と、可能性のある無限の世界。
あなたは、どちらを選びますか。

壁は、なかったのかもしれない

ありのままの自分で生きはじめると、内側から力が満ちてくるように思います。

すると不思議なことに、超えられないと思い込んでいた壁さえ、乗り越えられる。いえ——そもそも壁などなかったのかもしれない、と気づくことすらあるのです。

自分の力を発揮するためにも、偽りではない、ありのままの自分を知ること。
それが、一日一日を大切に生きる「生きる力」を、静かに強くしてくれます。

月を見上げて、新しい年へ

今年がどんな一年だったとしても、ここまで歩いてきた自分に、まず「おつかれさま」を。

そして満月を眺めながら、感謝するものと手放すものを、ひとつずつ仕分けてみてください。
年が明ければ、また新しい道が、いくつでもあなたの前に伸びていきます。