「これがいい」

ある朝のこと。店頭で、マゼンタ色——鮮やかな赤紫の天然石を指さす方が、なぜか続きました。スタッフと「最近この色が気になる」と話していた、まさにその日に。

色の好みは、その時の心をよく映します。もしあなたも今、この色にふと目がとまるなら、心の中で何かが動き出しているのかもしれません。

マゼンタは「幸せになる」と宣言する色

マゼンタは、わたしには「私は幸せになります」と宣言しているように見える色です。自信があって、希望もある。

長く我慢を続けてきた人が、「求めてもいいんだ」と自分の生き方を肯定しはじめたとき。自分が何をしたいのか、何を求めているのかが、くっきり見えはじめたとき。

そんなタイミングで、この色に手が伸びる方が多いように感じています。

正解探しが、自分を遠ざける

わたしたちは、つい正解を探そうとします。正解なんて、どこにもないのに。

間違えることを怖がります。間違えるからこそ、わかることがたくさんあるのに。

そうやって世界が狭くなればなるほど、本当の自分からは遠ざかっていきます。マゼンタに惹かれる心は、その狭くなった世界から出たがっている心でもあるのです。

明るい未来の下には、土台がある

なりたい自分を思い描くとき、忘れてほしくないことがあります。

明るい未来の下には、土台があるということ。土台が脆いままだと、その上には脆い建物しか建ちません。

では土台とは何でしょうか。わたしは「家族」だと思っています。ここがすべてのベースで、エネルギー源です。

幸せを与えてくれなかった。私に無関心だった。そんな一方通行の思いがあるなら、それはどちらか一方のせいではなく、どこかでお互いを信じきれなかった結果なのかもしれません。

だからこそ、「育てる」に意識を置く。現地点がどこであっても、今から育てればいいのです。

「もうアウトかな」から始めた話

わたし自身、「もうアウトかな?」というところから這い上がった経験があります。

お金も友人も地位も名誉もない。どこから手をつけよう? というところからのスタートでした。

そのとき大事にしたことは、たったひとつ。「これ以上落ちないようにするには、もう、ここから良くしていくしかない」。それだけでした。

脆い土台を変えていくのに、特別な才能はいりません。小さくて大きな一歩を、今日踏み出すことです。

「今」に意識を置く

これから幸せをつくるなら、意識を置く場所は「今」です。

「私は今、何をするべき?」——この問いに、不自然で強引なやり方で答えを出そうとしないでください。無理に進めた答えかどうかは、行動した結果がちゃんと教えてくれます。

過去の決断を悔やむ必要もありません。今がもしつらいなら、これからの生き方を変えていけばいい。チャンスはいつでも転がっていて、拾うか拾わないかは、あなた次第です。

お守りとしての、ルビー

マゼンタの天然石といえば、代表は『ルビー』。女王様のような華やかさをもつ石ですが、ジュエリークラスではない天然石のルビーには、お高くとまりすぎない、ほんのりとした柔らかさが残ります。

「幸せになる」と決めた自分を支えるお守りとして、手元に置いてみるのもひとつです。

色に惹かれた日が、あなたのスタートの日。生きているかぎり、道はここから何本でも引き直せます。今夜は未来への希望を胸に、ゆっくりお休みください。