「思うように動けない」「この先どうなるのか分からない」。
そんな息苦しさを抱えたまま、毎日をやり過ごしていませんか。
がんばっているのに状況が変わらないと、心はすこしずつすり減っていきます。今日は、そのきつさから抜け出すための、考え方のお話をさせてください。
きついのは、あなたが弱いからではない
世の中の流れが大きく変わるとき、自分ではどうにもできないことが一気に増えます。
働き方が変わった。会いたい人に会えない。決めごとに縛られる。
そのなかで「きつい」と感じるのは、ごく自然なことです。あなたの心が弱いからではありません。
ただ、ひとつだけ気をつけたいことがあります。
きつさを「何かのせい」にしたまま立ち止まると、心はもっと重くなっていくということです。
お店であった、小さな転機の話
以前、お店で「在宅の仕事がきつい」と話してくださった方がいました。
ひとりで画面に向かう毎日が、その方には合わなかったのです。
お話をうかがううちに、その方はふと、昔やっていた「人と接する仕事」のことを思い出されました。
「もう一度、あの仕事を考えてみようと思います。こんな時代じゃなかったら、気づけなかったかもしれません」
そう言って帰られた背中が、とても軽く見えたのを覚えています。
きつさは、それまで見ないようにしていた「本当はどうしたいか」を照らすことがあるのです。
「何かのせい」にすると、なぜ苦しくなるのか
時代のせい、環境のせい、誰かのせい。
そう考えたくなる気持ちは、よく分かります。実際、外側の事情は本当にあるのですから。
けれど「せい」にした瞬間、人生のハンドルは外側に渡ってしまいます。
外側が変わるまで、自分は動けない——そう自分に言い聞かせることになるからです。
待っている時間は、思っているよりずっと長く、ずっと苦しい。
だからこそ、ハンドルを自分の手に戻すところから始めてみませんか。
自分の頭で考え、自分の足で立つ
ハンドルを取り戻すといっても、大きなことは要りません。
- - 誰かから聞いた話を、そのまま信じる前に「自分はどう思う?」と一度立ち止まる
- - 「きつい」と感じたら、「では、いま自分にできることは何だろう」と紙に書いてみる
- - 小さくてもいいので、自分で決めて、自分で動いてみる
誰かに頼るのではなく、自分の足で立つ。
誰かの言葉ではなく、自分の頭で考える。
その積み重ねが、揺れる時代のなかでもぶれない自分軸を育てていきます。
机の上に、透きとおった石を
彩石屋の店頭には、透明度の高い水晶クラスターが並ぶことがあります。
すっと澄んだ石を眺めていると、不思議と頭のなかも整理したくなるもの。
「考えが煮詰まったら、石を眺めてひと呼吸」——そんな仕切り直しの合図、お守りとして手元に置く方もいらっしゃいます。
まとめ——きつさは、考えはじめる合図
生きていれば、自分の力ではどうにもならない時期が、誰にでも訪れます。
でも、どんな時期にも「自分で考え、自分で選べること」は残されています。
きついと感じたいまは、立ち止まって終わる場面ではなく、自分の人生をもう一度考えはじめる合図なのかもしれません。
下を向いて誰かのせいにする時間を、すこしだけ、上を向いて自分のこれからを考える時間に。
道は、ひとつ閉じても、そこから無数に伸びています。あなたの足で、選び直していけますように。