年末年始の慌ただしさがひと段落した頃、どっと体調を崩してしまった。
そんな経験はありませんか。大寒を過ぎた一年でいちばん寒いこの時期、お店でも「まわりで体調を崩している人が多くて」というお話をよくうかがいます。
今日は、彩石屋のスタッフが体調を崩したときに教わった、「身体と仲直りする」というお話をさせてください。
「和解しないとですね」と言われて
そのスタッフは年末から年始にかけて働きづめで、胃腸の調子を崩してしまいました。
そのとき、ある方からかけてもらったのが、こんな言葉だったそうです。
「和解しないとですね」
和解? 誰かと争った覚えなんてないのに——。
戸惑って尋ねると、返ってきた答えはとてもシンプルでした。
「感謝すること」
働きすぎていることに、本当は自分でも気づいていた。
それでも「まだ大丈夫」と身体の声を後回しにしてきた。その身体と、もう一度仲直りをする。それが「和解」の意味だったのです。
当たり前は、当たり前ではなかった
わたしたちは、呼吸をすることも、ごはんを食べることも、当たり前だと思って暮らしています。
でもそのスタッフは、食が進まなくなって初めて気づいたといいます。
「食べられる」ことは、当たり前ではなかったのだと。
いつもそこにあるものは、失いかけたときに初めて、そのありがたさが見えてきます。
生きていること自体が、本当はとてもすごいことなのです。
不調は、身体からの「気づいて」のサイン
身体は「休みたい」と言葉で訴えることができません。
その代わりに、だるさや胃の重さといった不調のかたちで、サインを送ってきます。
身体には自律神経という、いわば「身体の自動運転」の仕組みがあって、わたしたちが無理を重ねると、その自動運転が悲鳴をあげるのです。
不調が出たとき、自分を責める必要はありません。
むしろこう声をかけてあげてください。
- - 「気づかせてくれてありがとう」
- - 「気づかずにごめんね」
抗わずにサインを素直に受け取ること。それが身体との仲直りの第一歩です。
立ち止まった分だけ、道は増える
そのスタッフは、身体に「ごめんね」と「ありがとう」を伝えて、ゆっくり休むうちに、少しずつ元気になっていったそうです。
体の不調は、「もっと自分を大切にして」という心と身体からの合図。
身体が「止まって」と言う日があっても、人生はそこで終わりません。立ち止まって自分をいたわった分だけ、そこから歩き出せる道はかえって増えていきます。
寒さの厳しい季節こそ、がんばっている自分の身体に、小さな「ありがとう」を伝えてあげてくださいね。
この記事は、2023年1月の旧彩石屋コラムを、現在の彩石屋の考え方(自己受容・心身のセルフカウンセリング)に合わせて書き直したものです。