季節の変わり目になると、なんとなくだるい。眠い。気分が上がらない。

「わたし、さぼっているのかな」と自分を責めたくなる時期が、毎年めぐってきませんか。
でもそれは、あなたが弱いからではありません。今日は、暦が教えてくれる「整える期間」のはなしです。

暦は、変わり目のしんどさを知っていた

一年でいちばん寒さが厳しいとされる「大寒」は、二十四節気の24番目、つまり一年の最後の節気です。節分で終わり、立春を迎えると、暦のうえでは春が始まります。

そして季節と季節の変わり目には「土用」という期間が置かれています。夏の土用が有名ですが、立春前の冬土用もそのひとつ。

昔の人は経験として知っていたのでしょう。
季節の境目は、心も身体も揺らぎやすいということを。

「次の季節への準備期間」ととらえてみる

連日の寒さで体調を崩しやすいこの時期、無理に飛ばそうとしなくて大丈夫です。

  • - ゆっくり休む
  • - 栄養のあるものをとる
  • - 予定を詰め込みすぎない

「今は、次の季節を迎える準備期間」ととらえると、だるさにも合点がいくのではないでしょうか。
身体は、自動運転(自律神経)で次の季節への切り替え作業をしてくれている真っ最中なのです。

整理整頓は、心の整えにもなる

この時期におすすめしたいのが、身の回りの整理整頓です。

不要なものをひとつ手放すと、不思議と心も一緒にすっきりします。
部屋の風通しがよくなると、新しいものを受け入れる余白が生まれます。心と身体を整えることも、ある種の整理整頓なのだと思います。

全部やろうとしなくて構いません。引き出しひとつ、机の上だけ。
小さな「すっきり」を、節分までにひとつずつ重ねていきましょう。

澄んだ音色で、一日に区切りをつける

彩石屋の店頭でもご紹介してきたものに、ティンシャというチベットの伝統的な楽器があります。チベットやネパールで、祈りの場に使われてきた小さなシンバルです。

チーン——と鳴らすと、澄んだ音色が長い余韻となって響きます。

その余韻が消えるまで、ただ耳をすませて深呼吸。
片付けの終わりに、一日の終わりに、「ここで区切り」と自分に知らせる合図として使ってみると、気持ちの切り替えがしやすくなります。

春は、ちゃんと近づいている

寒さの中でも、ヤナギは芽をつけはじめ、季節は確実に進んでいます。

今うまく動けなくても、立ち止まっているように見えても、あなたの中でも次の季節の準備は進んでいます。
焦らず、休んで、整えて。あなたのペースでめぐる春を、気持ちよく迎えにいきましょう。