「自分のことが、どうしても好きになれないんです」
お店でお話をうかがっていると、ぽつりとこんな言葉が出てくることがあります。
うまくいかないことが続くと、全部自分のせいに思えて、責めてしまう。もしあなたもそうなら、心の中に「自分では破れない殻」があるのかもしれません。
殻は、自分を守るためにできたもの
殻というのは、いつの間にかできあがっているものです。
傷つかないように、恥をかかないように。自分を守るために、少しずつ厚くなっていきます。
だから殻そのものは、悪者ではありません。
ただ、その内側にいる限り見えない景色があるのも、たしかなことです。
そして厄介なのは、殻は外からは破れないこと。
誰かに「変わりなよ」と言われて変われた人を、わたしはあまり知りません。
あるスタッフの、小さな「エイッ」の話
彩石屋のスタッフのひとりに、幼い頃ひどく引っ込み思案だった人がいます。
恥ずかしくて人の輪に入れず、いつも親の後ろに隠れてばかり。
家族以外の誰かと話すなんて、とても無理という子どもだったそうです。
ところがある日、ガソリンスタンドのお兄さんに、自分から話しかけた。
その日を境に、人と話す楽しさを少しずつ知って、変わっていったといいます。お母さまは、ずいぶん安心されたそうです。
他の人から見れば、なんでもない出来事です。
でも本人にとっては、人生の向きが変わるほどの「殻を破る瞬間」でした。
きっかけはもらえる。でも、破るのは自分
このお話でいちばん大事なのは、お兄さんの優しい笑顔は「きっかけ」にすぎなかった、ということです。
人から与えられたきっかけだけでは、殻は破れません。
最後にエイッと一歩踏み出したのは、幼いその子自身でした。
変わらないといけない瞬間は、人生に何度もやってきます。
そのとき、まだ見えていない自分の殻と向き合うのは、正直しんどい作業です。自分の嫌な面を見ることになるかもしれません。
それでも、殻の外に出たいと思ったなら。
きっかけは外からもらっていい。破るのは、あなたの小さな「エイッ」でいいのです。
天使の贈り物、エレスチャル
彩石屋でこのお話とともにご紹介したいのが、「天使の贈り物」とも呼ばれる天然石、エレスチャルです。
長い年月をかけて結晶が幾重にも重なり合った、複雑で穏やかな表情の石。
心に安らぎを運び、精神的な成長に寄り添う石として大切にされてきました。
がんばりすぎて苦しいとき、そっと隣にいてくれるような、当たりの柔らかい石です。
エイッと踏み出すその瞬間の、お守りとして手元に置いてみてください。
殻の外にも、内にも道はある
殻を破るのは、一度きりの大事業ではありません。
小さなエイッを、人生の節目ごとに繰り返していくものだと思います。
うまく破れない日があっても、大丈夫。
生きていれば、道は一本ではありません。今日のあなたに踏み出せる小さな一歩は、きっとどこかにあります。
その一歩を、あなた自身の手で。エレスチャルが、そっと背中に寄り添ってくれますように。