年の瀬になると、お店には少し疲れた表情のお客様が増えます。
「今年もいろいろあって……」と話しはじめて、ふと黙ってしまう。変化の波に揺さぶられて、立ち止まったまま動けない。
そんな心当たりがあるなら、今日は「自分と向き合う」時間のお話を聞いてください。
「私はどうしたいか」を、後回しにしてきた
変化への対応に追われていると、まっ先に置き去りになるのが自分の気持ちです。
家族のこと、仕事のこと、まわりの期待。それらに応えているうちに、「で、私はどうしたいの?」という問いだけが、ずっと棚の上に残っている。
立ち止まってしまったときこそ、その棚卸しの時間です。
言い訳をいったん脇に置いて、「自分はどうしたいか。どうなりたいか」を、自分に聞いてみてください。
向き合うのは、想像以上に苦しい
店でこの問いをお渡しすると、「自分に向き合うことが、こんなに苦しいとは思わなかった」という声をたくさんいただきます。
それもそのはずです。向き合うというのは、これまで見て見ぬふりをしてきたことに、もう一度光を当てる作業だから。
苦しいのは、あなたが弱いからではありません。それだけ長いあいだ、自分を後回しにして頑張ってきた証拠です。
そして、その苦しさには出口があります。乗り越えた方は口をそろえて「少し楽になった」とおっしゃいます。
向き合ってみないと見えない世界が、たしかにあるのです。
「こんな自分でいいのかな」を、卒業する
自分と向き合うと、最初に出てくるのはたいてい「こんな自分でいいのかな」という迷いです。
でも、ゴールはその先にあります。
「こんな自分でいい」ではなく、「こんな自分がいい」。
誰かに許してもらう自分から、自分で選んだ自分へ。
この一文字の違いこそが、自分軸(人の評価ではなく、自分の納得で選ぶ心の軸)の正体だと、わたしたちは考えています。
お守りとしての、ルビー
彩石屋でこのお話とともにご紹介したいのが、ルビーです。
深い赤をたたえたこの石は、古くから「自分を確立する」象徴とされてきました。
迷ったとき、手元の赤を見て「こんな自分がいい」と言い直す。
その小さな合図のためのお守りとして、そばに置いてみてください。あなたの頑張りを、静かに見ていてくれる存在になります。
まとめ——向き合った人にしか、見えない世界がある
年の変わり目や人生の節目は、自分と向き合う絶好の機会です。
苦しさの先には、少し楽になった自分と、これまで見えなかった景色が待っています。
道は一本ではありません。自分と向き合うたびに、選べる道は増えていきます。
来年のあなたの個性が花ひらくのを、楽しみにしています。