ある年のクリスマスイヴの朝のこと。讃美歌を歌う人たちの声に始まり、街を行き交う人の笑顔にふれて、ふっと胸のあたりが温かくなったことがありました。
特別な出来事は、何も起きていません。それでも心は、確かに満たされていました。
「幸せって、こういうことかもしれない」と思った瞬間のお話から始めます。
幸せは、目に見えるものではなく「感じるもの」
幸せというと、形のあるものを思い浮かべがちです。欲しかったもの、肩書き、貯金の残高。
もちろん、それらが幸せのきっかけになることもあります。
でも本当のところ、幸せは「持つもの」ではなく「感じるもの」ではないでしょうか。
日常の中の温かいものにふれたとき、心のセンサーが反応して、ふわっと温かくなる。あの感覚です。
特別ではない、普通の毎日の中にあるもの。
それが当たり前のようでいて、実は当たり前ではなく、とてもありがたいものだと感じられたとき、心はほっこりと温かくなります。
抱え込んでいると、感じる力は鈍っていく
ここで、ひとつ気をつけたいことがあります。
いろんなものを抱え込んでいると、この「感じるセンサー」は鈍くなるのです。
やらなければいけないこと。人への気がかり。言えなかった我慢。
心の容量がそれらでいっぱいになっていると、目の前に温かいものがあっても、気づく余裕が残っていません。
「最近、何をしても心が動かない」と感じるとき。
それは幸せが減ったのではなく、センサーがふさがれているだけかもしれません。
手放すと、心にスペースができる
だとすれば、やることはひとつ。新しく何かを足すのではなく、抱え込んでいるものを手放すことです。
- - 気がかりを紙に書き出して、頭の外に置く
- - 「今年はここまで」と区切りをつけて、やり残しをいったん閉じる
- - 使っていないもの、続ける理由のない習慣をひとつやめる
スペースができれば、余裕ができます。余裕ができれば、感じる力が戻ってきます。
冬至を過ぎれば、日は少しずつ長くなっていきます。
暦の上でも一年の切り替えどき。手放すには、ちょうどいい季節です。
手放して、新しく始める——ヒマラヤ水晶シバリンガム
彩石屋でこのお話とともにご紹介したいのが、ヒマラヤ水晶のシバリンガムです。
ヒマラヤ山脈で採れる水晶を、卵のような形に磨いたもの。
インドでは寺院のご神体として大切にされてきた、由緒ある形です。
シバ神は「破壊と創造、再生」の神とされてきました。
古いものを手放し、新しく始める——その象徴として、この石を手元に置いてみてください。
年の終わりに石を眺めながら、「今年はこれを手放す」とひとつ決める。それだけで、新しい年の迎え方が変わります。
まとめ:幸せ探しより、感じられる自分に戻る
幸せは、遠くへ探しに行くものではないのだと思います。
抱え込んだものを手放して、心にスペースをつくる。
すると、ずっとそこにあった温かさに、また気づけるようになります。
生きてさえいれば、温かさを感じ直す機会は何度でも巡ってきます。
今日のあなたの心のセンサーが、小さな「ありがたい」をひとつ拾えますように。