「やらなきゃ」と思っていることほど、手がつかないまま夜になる。そんな日が続いていませんか。
やる気がないわけではないのです。むしろ頭の中では、ずっとそのことを考えている。考えているのに、身体だけが動かない。
今日は、そんなときに店主のわたし自身が助けられた「小さなルーティン」のお話です。
考えはじめると、腰は重くなる
不思議なもので、人は得意なことなら考える前に動けます。
ところが苦手なこと、慣れないことになると、「どこから手をつけよう」「準備が足りないかも」と、先に頭が動き出す。そして考えれば考えるほど、腰は重くなっていきます。
わたし自身、まさにこのタイプでした。直感で動ける場面は早いのに、考えないと動けないジャンルになると、とたんに止まってしまうのです。
だからこそ決めたことがあります。「考えはじめたな」と気づいたら、いったん思考を止めて、自分を動かすための決め事をつくる。考える力は、動き出してから使えばいいのです。
気持ちのズレは、決め事を見直すサイン
もうひとつ、覚えておいてほしいことがあります。
今までふつうにやれていたはずのことが、なぜか上手くいかない。気持ちがついてこない。そんなズレを感じるときは、あなたの中の「決め事」が、今の暮らしに合わなくなってきているサインかもしれません。
- - 今いる環境が、今の自分に合わなくなっている
- - 見ないふりをして、後回しにしてきたことがある
- - そろそろ方向を変える時期に来ている
原因はどれであっても、責める必要はありません。ズレに気づけたこと自体が、見直しのきっかけです。
ルーティンは「考えなくても動ける仕組み」
そこでわたしが取り入れたのが、生活のルーティンづくりでした。
ルーティンとは、毎回迷わなくて済むように、あらかじめ手順を決めておくこと。例えるなら、朝の歯みがきです。「今日は磨こうかどうしようか」と悩む人はいませんよね。決まっているから、考えずに身体が動くのです。
苦手なこと、考えないと動けないことにこそ、この仕組みが効いてきます。意志の強さで毎回がんばるのではなく、迷う場面そのものを減らしてしまうという発想です。
わたしは大きな画用紙を1枚用意して、自分のつくりたい暮らしに向けて、カテゴリーごとのルーティンを自由に書き出していきました。
書いてみると、けっこう面白い
正直に言うと、最初は「直感型のわたしに続くかな」と半信半疑でした。
ところが書き出してみると、これがけっこう面白いのです。手順が見えると、不思議と段取りよく動けるようになる。「次は何をしよう」と考える時間が減るぶん、気持ちにも余白が生まれます。
当時のわたしは、仕事でも家庭でも節目が重なり、考えることが山積みの時期でした。だからこそ「これはルーティンを決めないと回らない」と腹をくくれたのですが、結果として、楽しみながら暮らしを整える時間になりました。
完璧な計画より、今日のひとつ
最後に、大切なことをひとつ。
ルーティンは、完璧な時間割をつくる作業ではありません。まずは「朝起きたら窓を開ける」くらいの、小さなひとつで十分です。
決め事は、暮らしが変わればまた合わなくなります。そのときは、また書き直せばいい。一度決めたら一生守るものではなく、何度でもつくり直せるものです。
動けない自分を責める前に、紙とペンを用意して、考えなくても動ける仕組みをひとつだけ。あなたの毎日が、少し軽くなりますように。