「わたしは人前に出るタイプじゃないから」「この歳で新しいことなんて」。
そんなふうに、自分のことを先回りして決めてしまうことはありませんか。
その「自分ってこんな人」という自己像、いつ、誰が決めたものでしょう。
今日は、その枠のお話をさせてください。
その自己像は、本当のあなたでしょうか
歌う人は歌で、書く人は文章で、踊る人は踊りで——。
誰かが心から何かを表現している姿にふれると、こちらまで胸が震えることがあります。生き生きとした人は、それだけで人を動かすのです。
では、自分はどうだろう、と考えてみてください。
「自分ってこんな人」と思っているその姿は、長年の経験や周りの評価から、いつのまにか組み上がった思い込みの自己像かもしれません。
思い込みの枠の中にいるあいだは、本来持っている力を出しにくいもの。
窮屈な服を着たまま、全力で走ろうとしているようなものだからです。
「こうしたい」は、わがままではなく成長の合図
枠の外へ出る入口は、意外なほど身近にあります。
ふと湧いてくる「こうしたい」「やってみたい」という気持ちです。
この欲求は、わがままでも気まぐれでもありません。
あなたを次の段階へ連れていこうとする、心からの合図だと考えてみてください。
- - 昔あきらめた習いごとが、ふと気になる
- - 「いいな」と思う人の生き方を、何度も思い出す
- - 理由はないのに、やってみたくてそわそわする
こうしたサインに気づいたら、素直に従ってみる。
小さな一歩でかまいません。挑戦は、思い込みの殻を破るきっかけになります。
枠は、思っているよりずっとやわらかい
「もう遅い」「自分には向いていない」という制限は、外側にあるようでいて、ほとんどが自分の内側にあります。
だからこそ、外し方も自分で選べるのです。
うまくいくかどうかは、ひとまず脇に置きましょう。
表現してみた、動いてみた、という事実そのものが、自己像を少しずつ塗り替えていきます。発揮できずにいた力に気づくたび、毎日の景色は確実に彩りを増していくはずです。
お守りとしての、エメラルド
このお話とともにご紹介したいのが、5月の誕生石でもあるエメラルドです。
エメラルドは古くから「希望」「新たなスタート」「再生」の象徴とされてきた石。
深い緑は、劣等感に沈みそうなとき、自分の魅力と可能性をもう一度信じたいときに寄り添う色だと言われています。
新しい一歩を踏み出すときのお守りとして、手元に置いてみてください。
石にふれるたび、「枠を決めているのは自分かもしれない」と思い出す合図になります。
まとめ——枠の外には、まだ知らないあなたがいる
「自分ってこんな人」という像は、完成品ではなく、いつでも描き直せる下絵です。
やってみたい気持ちに従って一歩動くたび、下絵は描き変わり、道は何本でも増えていきます。生きていれば、選び直す機会は何度でも訪れます。
今日のあなたの「こうしたい」を、どうか小さくあつかわないでください。