「あなたの好きなものは何ですか」と聞かれて、すぐに答えられますか。
家族のため、職場のため、まわりに合わせて過ごすうちに、自分が何を好きで何が嫌なのか、分からなくなってしまう。
お店でお話をうかがっていると、そんな声に本当によく出会います。
「嫌だ」と感じる自分も、間違っていない
これはいい。これは嫌だ。これは大丈夫。これは苦しい。
心は本当は、いつも小さく合図を出しています。
ただ、わたしたちはその合図を「わがままかな」「贅沢かな」と打ち消すのが癖になっているだけなのです。
嫌だと感じることは、悪いことではありません。
それは「どの自分でいれば楽に生きられるか」を教えてくれる、大切な手がかりです。
どんな自分にも、オッケーを出す
自分らしさを確立する、と言うと大げさに聞こえますが、やることはシンプルです。
まず、自分を知る。そして、自分を受け入れる。
好きと言えた自分にも、嫌だと言えなかった自分にも、「それでオッケー」と声をかけてあげてください。
おもしろいことに、自分にオッケーを出せるようになると、まわりの人にもオッケーを出せるようになります。許せる範囲が、内側から広がっていくのです。
他人軸から、自分軸へ
ぶれない自分とは、強い自分のことではありません。
「自分が自分でいい」と認めている自分のことです。誰が何と言おうと、ここだけは譲らなくていい。
ものさしが他人の顔色(他人軸)にあるうちは、揺さぶられるたびに苦しくなります。
ものさしを自分の「好き・嫌い」(自分軸)に戻すと、同じ出来事でも受け止め方が変わってきます。
小さな「好き」から始める
大きな決断はいりません。
- - 今日の服は、どちらの色が好きか
- - 帰り道は、どの道を歩きたいか
- - 飲みたいのは、温かいお茶か冷たい水か
派手でなくていいのです。たとえば身につける石も、「地味な色だけど、自分は落ち着く」で十分。
その小さな選択の積み重ねが、「私はこれが好き」という静かな軸になっていきます。
まとめ——揺さぶられた時期こそ、自分を知る時期
思うようにいかない出来事が続いた時期は、つらい時期であると同時に、「どの自分でいたいか」を選び直す時期でもあります。
何が好きで、何が嫌か。見つめ直すのに、遅すぎることはありません。
生きている限り、自分との付き合いは、これから何度でも結び直せます。