勾玉(まがたま)という形を、じっと見たことはありますか。
丸くて、欠けていて、どこか懐かしい。お守りを身につけたいと思ったとき、数ある石の形のなかでも、日本人がいちばん長くそばに置いてきたのがこの形です。
太古から伝わる、不思議な形
勾玉は、太古の時代からほとんど形を変えずに、今日まで受け継がれてきました。
その形が何を表しているのかは、実は諸説あります。
動物の牙。おなかの中の赤ちゃん。魚。太陽と月が重なった姿——。
はっきりした答えがわからないまま、それでも何千年も大切にされ続けてきた。そのこと自体が、この形の持つ力強さを物語っているように思います。
身を守る形、支える形
勾玉は古くから、身を守るお守りとして用いられてきました。
また、ふたつの勾玉を互い違いに合わせると「太極」の図になることから、ものごとの陰と陽、ふたつのバランスを保つ象徴としても親しまれています。
表に立って輝くというより、縁の下からそっと持ち主を支える。勾玉は、そんな静かな相棒のような存在とされてきました。
縄文の昔から——翡翠の勾玉
日本では、縄文時代の遺跡から翡翠の勾玉が発掘されています。
新潟県の糸魚川は、その翡翠の産地として知られる土地。糸魚川翡翠の勾玉は、「形」と「石」の両方に長い歴史が宿った、お守りの代表格といえます。
こんなときに、手元に置いてみてください。
- - なんだか元気が出ない
- - 気持ちを切り替えて、新しく始めたい
- - 毎日をがんばる自分に、心強い相棒がほしい
緑色は、休む色
翡翠の緑は、新緑の季節の色でもあります。
疲れた目と心をそっと休ませてくれる色として、緑は昔から親しまれてきました。古いパターンを手放して新しく始めたいとき、日常に緑を取り入れてみるのもおすすめです。
窓の外の緑をながめる。緑の石をひとつ、机に置く。それだけで、ふっと息継ぎができる瞬間が生まれます。
まとめ——リセットができたら、再スタート
お守りは、何かを代わりにやってくれる道具ではありません。
ふれるたびに「大丈夫、いつでもやり直せる」と思い出させてくれる、小さな合図です。
緑がいちばん輝くこの季節。糸魚川翡翠の勾玉とともに、気持ちをリセットして、もう一度、自分のペースで歩き出してみませんか。生きていれば、再スタートは何度でもできます。