日本のある神社に、空から落ちてきた石——隕石が大切に保存されているのをご存知ですか。
はるか宇宙からやってきた石が、地上で千年以上も守られてきた。
今日はそんな「空と大地の両方に縁のある石」、ギベオンのお話です。
千年守られてきた、直方隕石
いまから約1160年前の5月19日、福岡県直方市(のおがたし)に隕石が落ちました。
落下の目撃記録が残るものとしては世界最古の隕石とされ、「直方隕石」と名づけられたそうです。
この石は直方市の須賀神社に保存されていて、5年に一度のお祭りの際に一般公開されるのだとか。
日本には、隕石を御神体として祀る神社がいくつかあると言われています。
昔の人にとっても、空から来た石は特別な存在だったのですね。
ナミビアの砂漠から来た石、ギベオン
天然石としてお店に並ぶ隕石の代表格が、ギベオン隕鉄です。
アフリカ南部・ナミビア共和国のギベオン砂漠地帯で発見されたことが、名前の由来。
切断面に現れる「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる独特の網目模様は、地球の石にはない、宇宙の時間を感じさせる表情です。
宇宙と大地、ふたつの縁を持つ石
ギベオンの面白さは、宇宙から来た石でありながら、長い年月を大地のなかで過ごしてきたことです。
そこから、「遠くを見ること」と「地に足をつけること」、その両方を思い出させてくれる石とされてきました。
夢や目標という空の話と、今日の一歩という足元の話。どちらが欠けても、人は前に進みにくくなります。
ギベオンを手にしたら、空を見上げてから、足元をたしかめる。
その順番を思い出す合図にしてみてください。
こんなときの、お守りに
- - 周囲の声に流されやすいと感じるとき
- - やりたいことはあるのに、足元がぐらついているとき
- - 環境の変化のなかで、自分の軸を保ちたいとき
石が何かをしてくれるわけではありません。
それでも、宇宙と大地をつないできた石を手元に置くと、「わたしはわたしの足で立つ」という静かな決意を、日々思い出しやすくなります。
見上げる空と、踏みしめる地面
時代の変わり目には、誰もが少なからず揺れます。
そんなときこそ、遠くの星と足元の地面、その両方を持っている自分を思い出してください。
空の広さのぶんだけ行き先はあり、大地の広さのぶんだけ歩き方があります。あなたのペースで、一歩ずつ。