「こんなに頑張っているのに、誰も見てくれていない気がする」

お店で仕事のお話をうかがっていると、この気持ちに本当によく出会います。
評価や役職には表れない、毎日の小さな奮闘。それをいちばん近くで見てきたのは、ほかの誰でもない、あなた自身です。

「私、すごく頑張ったんです」と言えたお客様

昨年から新しい職場で働き始めたお客様が、久しぶりにご来店くださったときのことです。

お顔の表情も目も曇りがなく、開口一番、「私、すごく頑張ったんです!」と。

新しい仕事を覚えるだけでも大変なのに、それ以上に大きかったのは、人と関わることでの学びだったそうです。
相手を思って伝えること。それが今、言うべきことかどうかを見極めること。

苦手なことを、ただの苦手で終わらせない。その積み重ねの末に出てきたのが、「人に恵まれました」という言葉でした。

厳しい上司の言葉さえ、「そこまで上がっておいで」という招待状として受け取る。
プレッシャーを成長の機会に変えた姿が、まぶしく見えました。

自分の頑張りに、自分で区切りをつける

そのお客様が選ばれたのは、ご自身の誕生石でもあるルビーでした。
頑張った自分へのご褒美に、と。

ここに、大切なヒントがあると思うのです。

誰かに褒められるのを待っていると、心はいつまでもお預けのまま。
自分の頑張りには、自分で区切りをつけていい。

ご褒美は石でなくても構いません。一杯のおいしいお茶でも、半日の休みでも。
「ここまでよくやった」と自分に言える人は、次の一歩も自分の足で踏み出せます。

職場の人間関係は、自分を映す鏡

別のお客様は、接客のお仕事を10年以上続けてこられた方でした。
スタッフの入れ替わりが続き、そのたびに関係をつくり直す大変さを話してくださいました。

その方が口にされた言葉が、忘れられません。

「嫌な思いをしても、出会う人はみんな、自分に必要な人だと思うんです」

対人関係は、自分を映す鏡。苦手な人は、自分のまだ知らない一面を教えてくれる先生でもあります。
この方は、人との縁の象徴とされてきたインカローズをブレスレットに加えて、また仕事へ戻っていかれました。

出会いは、あとから「あれだった」とわかる

人生を変える出会いは、その瞬間にはなかなか気づけません。
振り返ったとき、巡り巡って「あのときの出会いだった」とわかるものです。

だからこそ、「なんとなく気になる」という曖昧な感覚を、笑わずに拾い上げてみてください。
頭の中でカチカチに固まった自分像のままでは、せっかくの扉も素通りしてしまいます。

ほんの少しの興味の扉を開ける勇気。それだけで十分です。

まとめ——あなたの奮闘は、ちゃんと積もっている

誰にも見られていないようでいて、毎日の頑張りはあなたの中に確かに積もっています。
そして仕事の節目には、次の自分へ連れていってくれる出会いが、思いがけない顔をして待っています。

今の場所で報われなくても、道はひとつではありません。
生きている限り、出会い直すチャンスは何度でもやってきます。

今日まで頑張ってきた自分に、まず「よくやったね」を。そこから次のステージが始まります。