がんばろうと決めて踏み出した矢先に、厳しい現実を突きつけられたこと、ありませんか。

数字や事実を並べられて、「やっぱり無理なのかな」と気持ちが折れそうになる。
今日は、そんなあなたに聞いてほしい、わたし自身の妊活のお話です。

動き出した日々と、不思議な追い風

2019年の秋、引っ越しを終えて新しい家に移りました。夫の仕事も忙しくなり、いろいろなことが同時に動き出した時期。もう大きく動いてしまったのだから、進むしかありません。

検査も手術もできる専門の病院を探していたとき、友人が「いいところを知っているよ」と教えてくれました。

ふだんは動き出すまでに時間がかかるわたしが、このときばかりは背中を押されるように、すぐ予約の電話をかけていました。

そのとき、ふと感じたことがあります。

「これは、わたしが持っているものじゃない」。

とんとん拍子に進んでいくこの流れは、わたしの運ではなくて、これから来る赤ちゃんが連れてきたものかもしれない。そんな感覚でした。

突きつけられた、わたしの現実

検査をひととおり受けて、結果を聞きに行きました。

わかったのは、子宮筋腫とポリープがあること。受精卵の着床のさまたげになるため、妊娠を望むなら向き合う必要があること。

さらに、妊娠を続けるためのホルモンの値がとても低いこと。
そして何より、残された卵子の数がとても少ないことでした。

卵子の数は生まれる前から決まっていて、個人差があるのだそうです。考えても仕方のないことなんだね、と頭では理解しました。

それにしても、いい話はひとつもありません。

それでも「なんとなく大丈夫」と思えた

不思議なことに、わたしの心は折れていませんでした。

「なんとなく、大丈夫な気がする」。

根拠はありません。ただ、こう考えていました。
可能性が細い細い道だったとしても、道があるなら、「できる」のほうを選べばいいだけ。

赤ちゃんがいる未来も、いない未来も、どちらもありえる。
それなら、わたしは「この子を産む未来」をつかむと決める。そう腹をくくったのです。

まだ形にもなっていないのに、この子はもうそばに来ている。体に宿る前の、魂のようなもの——このころには、そんな感覚をはっきりと感じていました。

現実を知ることと、あきらめることは違う

検査の数字は、わたしの現実を教えてくれました。
でも、数字はこの先の道を決めるものではありません。

現実を知ることと、あきらめることは違います。
知ったうえで、どの道を歩くかは、自分で決めていい。

あなたがいま厳しい現実の前に立っているなら、思い出してください。
細い道は、「ない」のと同じではありません。どの道を歩くか自分で決めたその瞬間から、未来はもう動き始めています。