「あの人とは、ご縁がなかったんです」
過去の出会いを、そんなふうに胸の奥にしまっていませんか。あるいは今、目の前のご縁を「この人で本当にいいのだろうか」と握りしめてはいませんか。
今日は、わたし自身が結婚を決めたときの話を入り口に、「出会いの意味」について一緒に考えてみたいと思います。
すれ違いは、時間ではなく心のずれ
夫婦のすれ違いというと、生活の時間が合わないことを思い浮かべがちです。
けれど本当のすれ違いは、お互いの思いが、少しずつ別の方向を向いていくこと。
当たり前のように家に帰り、当たり前のように会話があり、自然と協力し合える。そんな関係は「意識して合わせる」ものではなく、お互いの心が同じほうを向いているからこそ、生まれるものなのだと思います。
わたしが結婚を決めたとき
わたしが結婚を決めたとき、感じたのは「結婚は、その時期が来たときに出会った人とするものなんだ」ということでした。
星の地図=ホロスコープ(生まれた瞬間の星の配置図)で節目を読むときのように、「ご縁が強まっていますよ」というお知らせが届いたような感覚です。
誰かと惹かれ合う予感はあるのに、この人じゃない。どこにいるんだろう——そう思っていた矢先、まったく予期していなかった人が、急に近くにやって来ました。
そのとき思ったのです。このタイミングを逃せば、この出会いはただ通り過ぎて、また次の出会いがやって来るだけなのだろう、と。
「運命の人は、ひとりではない」という考え方
以前、不思議な話を聞かせてくれる方に出会ったことがあります。その方いわく、「人にはみな、5人の運命の人がいる」のだそうです。
本当かどうかは、確かめようがありません。けれどこの考え方には、心を軽くしてくれる視点があると思うのです。
目の前のご縁を逃したら、もう終わり——ではない。通り過ぎれば、また次のご縁が巡ってくるだけ。そう思えると、出会いを「逃すまい」と握りしめていた手が、すこし緩みませんか。
うまくいかなかったご縁にも、意味がある
その方に「運命の人に、気付かないこともありますよね?」と尋ねてみたことがあります。
返ってきたのは、「運命の人は、愛し合うだけの関係とは限らない。だから、好き嫌いで判断していると気付けないことが多い」という答えでした。
うまくいった関係だったから運命で、うまくいかなかったから運命ではなかった——そういうことではないのです。
うまくいかなかったご縁も、何かに気付かせてくれるために現れた相手だった。 そう受け取ることが、できるのです。
出会いを、未来を描くために使う
だとすれば、出会いを「自分を鍛えるための課題」とだけ捉えるのは、すこしもったいない気がします。
一緒に未来を描く相手として。同じ喜びを分かち合う相手として。ご縁を、これからの人生のほうへ活かしていく。
これまでの出会いを、思い返してみてください。今のパートナーは、あるいは以前のパートナーは、あなたに何をもたらしてくれた相手だったのでしょうか。
まとめ——ご縁の意味は、あとから決められる
出会いの価値は、うまくいったかどうかだけでは決まりません。
ひとつのご縁が終わっても、あなたの道が閉ざされたわけではない。生きているかぎり、出会いも道も、この先いくらでも続いていきます。
だから、過去のご縁には「ありがとう」を。これからのご縁には「どんな意味にしようか」を。
その意味を決めるのは、ほかの誰でもない、あなた自身です。