「あの人の、こういうところが嫌だ」

そう思ったあと、あなたはどうしますか。
相手に変わってほしいと働きかけるか、「ひとはひと、しょうがない」と流すか。今日は、前者で疲れ果てた経験のあるスタッフの話から始めます。

正しいことを言うのは、簡単

そのスタッフは昔、自分の正義でなんとしてでも相手を変えたい、と考えるタイプでした。「私は間違っていない」と。

でも、ふり返ってこう言います。
正しいことを言うのも、誰かを否定するのも、実は簡単なのです。だから、ついやってしまう。

しかも「自分は正しいよね?」と、まわりに同意を求めてしまう。相手を思いどおりにはできないのに、できる気になっている。当時は、相手をそのまま受け入れる器がなかったのだと言います。

「ひとはひと」と思えるまで

そんな経験を重ねて、そのスタッフはやっと「ひとはひと、しょうがない」と思えるようになりました。

こつは、相手の悪いところばかりに目を向けるのをやめること。それだけで、「許せない」という気持ちは少しずつほどけていきます。

それでも、どうしてもいいところを見つけられない人には、たまに出会います。そういうときは——ちょっとだけ、するっとかわします(笑)。全員と分かり合おうとしなくていいのです。

譲れないものは、お互いにある

許せること、許せないことは、人それぞれです。

「なんでそんなことを?」と思うようなことが、相手にとってはどうしても譲れない一線だったりします。そこをお互いにつつき合うのは、正直、疲れますよね。

  • - ボタンの掛け違い程度のことは、なんでもない顔で流す
  • - 相手の言い分を、いったん飲み込んでみる
  • - 言いたいことを全部ぶつけず、包んで渡す
  • - ここぞというときは、言い方に気をつけて、きちんと伝える

みんな、それぞれの誇りを持って生きています。お互いの誇りを認め合えたら、それがいちばんです。

変わりたいと思えた時点で、もう変わり始めている

「こんな自分は嫌だな」と思えたなら、まずそのことに拍手を送ってください。

今の自分を変えたいと思ったとき、あなたはすでに、少しずつ変わり始めています。
変わることは、怖いことではなく、うれしくて楽しいことです。

お守りとしての、モルダバイト

このお話とともにご紹介したいのが、モルダバイトです。

隕石が地球に衝突したときに生まれたとされる、深い緑のガラス質の石。気が遠くなるほど大きな時間から生まれた石を手にすると、目の前のいざこざが、ふっと小さく見えてくることがあります。

許せない気持ちを引きずりそうな日の、お守りとしてどうぞ。

まとめ——変えられるのは、自分の見方だけ

相手は変えられません。でも、相手をどう見るかは、今日から変えられます。

そして見方が変われば、同じ人間関係の中でも、あなたの呼吸はずっと楽になります。
合わない人がいても大丈夫。世界は広く、付き合い方の選択肢は、いくらでもあるのですから。