どちらに進むか、自分で決められなくなっていませんか。
条件を並べて、損得を比べて、考えれば考えるほど動けなくなる。
今日は、彩石屋のあるスタッフの歩みをお借りして、「選び方」のお話をさせてください。

偶然は、重なってやってくる

そのスタッフが彩石屋に加わったいきさつは、偶然の連続でした。

新しい土地に引っ越して、生活が落ち着いてきたころ。親しい友人のお店をのぞきに行ってみた——それが彩石屋でした。

「お休みの日でいいから、ちょっと手伝ってくれない?」

軽い気持ちで引き受けて、ゴム通しやビーズの整理といった小さなお手伝いから始めたそうです。

道が閉ざされた日に、声がかかった

数か月後、決まりかけていた次の仕事が、急にだめになります。
途方に暮れていたちょうどその日、「うちで働かない?」と声がかかりました。

本当は、別の道に進みたい気持ちがあった。
でも、お手伝いの時間が楽しくなり始めている自分にも気づいていた。

そのスタッフは、ワクワクするほうを選びました。

頭で考えすぎると、選べなくなる

後年、本人が振り返って話してくれた言葉があります。

「当時はワクワクするほうを選ぶようにしていた。でもここ数年、頭で考えすぎて選べなくなっている自分に気づいた」

これは、お店でうかがうお悩みにも、本当によく重なります。
条件を比べるほど、どの選択肢にも欠点が見つかります。減点法では、いつまでたっても決められません。

頭が出す答えと、心が出す答えは、別のことがあります。
迷ったら、胸に手を当てて「どっちが楽しみ?」と自分に聞いてみてください。

何をするかと同じくらい、誰とするか

もうひとつ、印象的だったのが「何をするかも大事だけど、誰とするかも大事」という言葉です。

仕事の中身は、時とともに変わっていきます。
けれど、一緒に過ごす人と築いた信頼は、そのあとのあなたを長く支えてくれます。

選択肢を前にしたら、「そこにいる人たちと、笑っていられそうか」も物差しに加えてみてください。

まとめ——心に聞いてから、決める

迷いの多い時期は、それだけ可能性が開いている時期でもあります。

決まりかけた道が消えても、思いがけない扉が開くことがある。このスタッフの歩みだけの話ではなく、あなたの明日にも、同じことが起こりえます。

頭で整理して、最後は心に聞く。
生きてさえいれば、道は一本きりではありません。あなたの次の一歩が、ワクワクするほうへ向かいますように。