最近、わたしの中でちょっとしたマイブームになっている言葉があります。
「丁寧に暮らす」。
昔から言われている言葉ですが、日々考えていることを書き留めてまとめていくうちに、この言葉に辿り着きました。この話をした方から「それ、お祖母ちゃんがよく言っていた言葉だ」と聞いて、ああやっぱり、と思ったのです。

思いついたことは、書き留めないと消えていく

ふと心に浮かんだ気づきは、自分の中だけで終わらせると、綿菓子のようにフワッと消えてしまいます。
だから、したためていく。このコラムも、きっと自分のためでもあるのだと思います。

気づきを言葉にまとめるのは、案外むずかしいものです。解釈をひとつ間違えると、せっかくの気づきがまったく別のものになってしまう。
では、何を頼りに考えればいいのか。わたしは「それが自然であるかどうか」が大きいような気がしています。

自然界の原則——増え過ぎるものは、続かない

雨風を受けながら生きている動植物は、その姿そのものが、自然とは何かを教えてくれます。

自然の中で絶滅した動植物には、増え過ぎたために数を減らしたものがあると言われています。恐竜も、増え過ぎたことが一因だったという説があるそうです。
何かが増え過ぎると、全体のバランスが崩れてしまう。これが自然界の原則です。

そしてこの原則は、わたしたちの暮らしの中でも、そのまま起こります。

あなたの毎日にひそむ「過ぎる」

悲しみ過ぎる。怒り過ぎる。楽しみ過ぎる。頑張り過ぎる。我慢し過ぎる。

さまざまな「過ぎる」が、心や身体の不調、夫婦や対人関係のこじれ、仕事のつまずき、お金の悩み——人生のいろいろな困難につながっているように思います。

バランスは、大きな世界だけの話ではありません。家族の間、夫婦の間、職場の間、友達の間。
小さな単位のひとつひとつに、ちょうどいい釣り合いがあります。自分の身体もまた、小さなひとつの世界です。

まとめ——「過ぎる」をひとつ見つけて、ゆるめてみる

お金も、人間関係も、悩みも、幸せも。「自然であるかどうか」を物差しにして眺めてみると、目の前の出来事が腑に落ちることがあります。

「過ぎる」に気をつけるだけでも、目の前の問題がほどけていくことはよくあります。
今日、あなたの中の「過ぎる」をひとつだけ見つけて、すこしゆるめてみてください。丁寧に暮らすとは、たぶんそういう小さな整えの積み重ねです。
ゆるめた分だけ余白が生まれ、そこから選べる道が増えていきます。今日も素敵な夜をお過ごしください。