「豊かさ」と聞いて、何を思い浮かべますか。

お金、家、持ちもの——目に見える豊かさは、たしかにわかりやすい。
でも、ある程度そろっているはずなのに、なぜか満たされない。そんな感覚を抱えている方は、少なくないように思います。

満たされなさの正体は、「好き」の迷子

豊かさには、二種類あります。
お金や物という目に見える豊かさと、心の豊かさという目に見えないもの。

そして心の豊かさの土台になるのが、「自分をあらわすのに必要なものは何か」という視点です。

わたしたちは皆、名前を持っているのと同じように、それぞれの感性を持っています。
何を美しいと感じるか。何をおいしいと感じるか。何を心地よいと感じるか。

その「好き」が迷子になっているとき、人はどれだけ持っていても満たされにくいのです。

「好き」の棚卸しをしてみる

自分の「好き」を確かめるのに、難しい方法はいりません。

  • - 着ていて心地よい服はどれか
  • - 聴いていて気持ちのよい音楽は何か
  • - 「やっぱりこれが好き」と思う瞬間はいつか

ひとつひとつ確かめていくと、「これがわたしなんだ」と思える輪郭が見えてきます。
それは新しく手に入れるものではなく、もともとあなたの中にずっとあったもの。時を経て、再確認するだけでいいのです。

「これがわたし」と思えた瞬間、心は静かに喜びます。
その喜びこそが、心の豊かさを測る目盛りです。

考える必要のないことに、心を使わない

逆に、心の豊かさをすり減らすものもあります。

あの人は敵か味方か。周囲は自分をどう見ているか。
——実はこれらは、考える必要のないことです。

視点をどこに置くかで、ものごとの見え方は変わり、出会うものも変わります。
考えても答えの出ない他人の頭の中より、自分の「好き」を見つけることに、心を使ってあげてください。

好きな人、好きな仕事、本当に好きなものごと。
好きな対象が見つかるほど、楽しさが増し、自然と行動する力もわいてきます。

役割を脱いだら、皆「個」

社会に出れば役職や立場があり、家庭に帰れば父や母の顔があります。

でも、その役割を全部脱いだら、残るのは「個」としてのあなたです。
役割に寄りかからずに立てるもの——それが「好き」や「心地よい」でできた、あなたという個なのだと思います。

個を見つめることは、わがままではありません。
個を大切にすることで、心の豊かさは静かに育っていきます。

太陽の色をまとう、イエローダイヤモンド

このお話とともにご紹介したいのが、イエローダイヤモンドです。

太陽のような輝きを放つ黄色は、古くから「富」と「豊かさ」を象徴する色とされてきました。
その輝きを「自分の好きを大切にする」というお守りとして、手元に置いてみてください。

ふと目に入るたび、「わたしの心は、いま喜んでいるかな」と確かめる合図になります。

豊かさの育て方は、ひとつではない

心の豊かさは、誰かと比べるものでも、急いで完成させるものでもありません。

今日ひとつ、「好き」を見つける。明日もうひとつ、確かめる。
その積み重ねの先に、あなただけの豊かさが育っていきます。

生きていれば、豊かさへの道は無限にあります。
まずはあなたの「好き」をひとつ、大切にするところから始めてみませんか。