「いらないものを手放して、身軽になりましょう」。雑誌でもSNSでも、よく見かける言葉です。
でも、いざ手放そうとすると、手が止まる。何を捨てて、何を残せばいいのか分からない——そんな経験はありませんか。
今日は「手放す」の一歩手前にある、大切な順番のお話です。
手放せないのは、意志が弱いからではない
クローゼットの服でも、人付き合いでも、習慣でも同じです。
捨てられないのは決断力の問題と思われがちですが、店でお話をうかがっていると、本当の理由は別のところにあると感じます。
自分が何を望んでいるかが、まだ言葉になっていない。
残したいものの基準が決まっていないまま、捨てるものだけを先に決めようとしている。これが、手が止まる正体です。
順番は「願いを知る」が先
この記事のもとになった旧コラムを書いたのは、2020年の冬でした。
夜空で木星と土星が大きく重なって見える、およそ20年に一度の節目の年。ホロスコープの世界では時代の空気が切り替わるときと言われ、店でも「何かを変えたい」というご相談が増えていました。
そのとき繰り返しお伝えしていたのが、この問いかけです。
- - 何をやりたいのか
- - 何が好きなのか
- - 何を守りたいのか
- - 何が自分に合うのか
ひとつずつ言葉にして、丁寧に把握していく。願いがはっきりすれば、手放すものは自然と決まります。逆の順番は、うまくいきません。
自分の幸せは、自分で決める
時代の変化は、誰の上にも平等にやってきます。
そんなとき、まわりに合わせた「正解」を追いかけるほど、自分の基準はぼやけていきます。
自分の幸せが何なのかを、自分で決めること。
言い換えれば、自分の幸せに、自分で責任を持つこと。すこし覚悟のいる話ですが、ここが定まると、日々の選択はぐっと軽くなります。
お守りとしての、ペリドット
彩石屋でこのお話と一緒にご紹介したいのが、ペリドットという天然石です。
オリーブ色にきらめくこの石は、古くから太陽の象徴とされてきました。夜の灯りの下でも明るい色を失わないことから、「自分らしくあることを支えるお守り」として親しまれてきた石でもあります。
願いを書き出す机の上に、ひと粒。「わたしは何を望んでいたんだっけ」と立ち返る合図として、そばに置いてみてください。
まとめ——選ぶ手は、願いを知った人から動き出す
手放すことは、目的ではなく結果です。
まず、自分の願いを知る。次に、残すものを選ぶ。すると、抱えきれないものが自然と手から離れていきます。
あなたの願いが言葉になったとき、進める道はひとつではないと気づくはずです。今日の小さな「好き」をひとつ、紙に書き出すところから始めてみませんか。