耳の痛いことを言われたとき、つい聞き流したり、心の中で言い返したりしていませんか。

そして、ずいぶん経ってから気づくのです。
「あれは、大事な言葉だったんだ」と。今日は、そんな「忠告の受け取り方」のお話です。

大切な忠告ほど、普通の顔をしている

どんな人の言葉の中にも、あなたにとって大切な忠告が混ざっていることがあります。

やっかいなのは、大事な言葉ほど、あまりにも普通の顔をしてやってくること。
日常会話のひとことだから、それが重要だと受け取れないまま、聞き過ごしてしまうのです。

あとで何かが起きても、その言葉を思い出せないくらい、自然に。

わたしが聞き流してしまった、ある言葉

実は、わたし自身に苦い経験があります。

身近な人の何気ないひとことを、受け取ってはいたのに、真剣には聞いていなかったのです。
すると数ヶ月後、そのつけが、まとめてやってきました。

幸い、まだ立て直せる範囲で済みました。
けれど一歩間違えば、もっと大ごとになっていたかもしれません。あのひとことを真剣に聞いていれば——そう思うたび、背筋が伸びます。

受け取れるかどうかは「素直さ」で決まる

では、どうすれば大事な言葉を聞き逃さずにいられるのでしょう。

鍵は、素直であること。
「自分は正しい」「わかっている」という我をいったん脇に置くと、言葉はすっと入ってきます。我でいっぱいの心は、満員の器と同じで、新しい言葉が入る余地がありません。

耳ざわりのよい言葉だけが、よい言葉ではありません。
誰の言葉に耳を傾けるかを選びつつ、痛い言葉も素直に聞ける状態を、ふだんから調えておきたいのです。

世界は、あなたが映し出したもの

世界の中心は、自分のようでいて、自分ではありません。

同じ出来事も、同じひとことも、受け取る側の心の状態しだいで、まったく違って見えます。
つまり、あなたに見えている世界は、あなたの心が映し出した世界でもあるのです。

いま、世界がとげとげして見えるなら、それは心が張りつめているサインかもしれません。

今日のひとことを、丁寧に聞いてみる

まずは今日、誰かの言葉をひとつだけ、いつもより丁寧に聞いてみてください。

家族の小言、友人の軽口、すれ違いざまのひとこと。
その中に、未来のあなたを助ける伝言が、何気ない顔で混ざっているかもしれません。

受け取れる耳さえ調えておけば、必要な言葉は、必要なときに届きます。
あなたの明日が、よい言葉とともにありますように。