「これが好きなんです。だから、この場所に住みたいんです」。
お店でそう言い切ったお客様の、晴れやかな表情が忘れられません。
今日は、店頭であったある日の出来事と、「好き」を言葉にできることの強さのお話です。

旗を立てている人は、輝いて見える

大国魂神社へお参りの途中に、おふたり連れのお客様が立ち寄ってくださいました。

「神社がお好きなんですね」
「はい」

聞けば、好きなものがはっきりとあって、だからその場所に住みたいのだと言います。
いつ頃移るかまで具体的に決まっていて、仕事はその好きな場所で探します、と。なんて柔軟で、軽やかな考え方でしょう。

これが好き。こうしたい。

目標というゴールに、自分たちの旗をしっかり立てている人は、輝いて見える。
おふたりはまさに、そういうお客様でした。

「同じ〜!」——気の合うおふたり

店内で、おふたりがあるものに目を留めました。「これは何ですか?」

「おみくじのように、直感で選んでいただく小さなお守りです」とお伝えすると、それぞれが手を伸ばして、「これが気になる……」。

同じだったりして——スタッフがそう言いかけた瞬間、

「同じ〜!」

おふたりとも、同じものを選び当てたのです。なんて気の合うおふたりでしょう。
店内が、ふっとあたたかい空気に包まれました。この瞬間をご一緒できたことが、わたしたちの幸せです。

「好き」を言葉にすると、地図になる

このおふたりがまぶしかったのは、特別な才能があったからではないと思います。
「これが好き」「こうしたい」を、自分の言葉ではっきり言えたからです。

好きを言葉にすると、それはぼんやりした願望から「行き先」に変わります。
住む場所、仕事の探し方、いつ動くか——言葉にした瞬間から、日々の小さな選択が、その旗に向かって並びはじめるのです。

反対に、言葉にしないままの「なんとなくの憧れ」は、地図のない旅と同じ。
歩いてはいるのに、近づいている実感が持てません。

あなたの「これが好き」は、何ですか。
誰かに話せるくらい、はっきりした言葉になっているでしょうか。

まとめ——旗を立てた人から、歩き出せる

おふたりが同じものを選び当てた偶然は、きっと、同じ旗を見ている人たちの息の合い方なのだと思います。

旗は大きくなくていいし、いつでも立て直せます。
今日、あなたの「好き」をひとつ、言葉にしてみてください。そこから道は、いくらでも増えていきます。