「こんなふうになりたい」という気持ちと、「でも、わたしには無理」という気持ち。
ふたつの想いのあいだで、足が止まってしまうことはありませんか。今日は、そんなときに思い出したい、緑と赤がひとつになった石のお話です。
緑のなかに、赤が宿る石
ルビーインゾイサイトは、緑色のゾイサイトのなかに、赤いルビーの結晶が入った天然石です。
別名はアニョライト。タンザニアに暮らすマサイ族の言葉で「緑」を意味する「anyoli」に由来すると言われています。
ひとつの石のなかに、緑と赤。
ふたつの色が押し合うのではなく、絶妙なつり合いのうえで、ひとつの美しさをつくっている。手に取ってながめるたび、その不思議さに引き込まれます。
冷静と情熱は、どちらも要る
緑と赤のコントラストは、よく「冷静と情熱」にたとえられます。
情熱だけの見切り発車では、物事は長続きしません。かといって、冷静に計画ばかり練っていては、いつまでも始まらない。
- - 走り出す瞬発力と、立ち止まって考える時間
- - 「やりたい」という熱と、「どう進めるか」という段取り
どちらかを捨てるのではなく、ふたつを行き来しながら進む。すべては、バランスの上に成り立っています。
「なりたい」と「無理」のあいだで
冒頭の話に戻ります。
「こうなりたい。でも、自分には無理」。
この相反するふたつの気持ちも、実は捨て合うものではありません。
「無理かもしれない」と感じる心は、あなたを無謀な失敗から守ろうとする冷静さでもあります。問題は、その冷静さが強くなりすぎて、「ここまでしかできない」という壁を自分でつくってしまうこと。
自分で決めてしまった限界の壁は、あなたの良さが外に出るのを妨げます。
壁をこわすのに、大きな勇気は要りません。「無理」と「なりたい」の両方をいったん認めて、「では、今日できる小さな一歩は何だろう」と問い直す。それだけで、ふたつの気持ちは敵どうしではなく、両輪に変わります。
お守りとしての、ルビーインゾイサイト
彩石屋では、この石を「冷静と情熱のバランスを思い出すお守り」としてご紹介しています。
緑と赤がひとつの石のなかで共存している姿は、相反する気持ちを抱えたまま進んでいいのだと、静かに教えてくれます。
迷ったとき、石をながめて「いまのわたしは、熱に寄りすぎ? 冷静に寄りすぎ?」と自分に聞いてみてください。
まとめ——バランスのとれたものは、美しい
なりたい自分と、ためらう自分。どちらもあなたの一部です。
ふたつを抱えたまま、つり合いを取りながら進む道は、いつでも目の前にひらけています。バランスのとれたものは、美しい。あなたという人も、きっとそうです。