「言わなければよかった」——夜、布団の中でよみがえる自分の言葉。
家族にきつく当たってしまった。職場で、つい強い言い方をしてしまった。

そんな後悔を抱えたことのあるあなたへ。今日は、感情と言葉の距離のはなしです。

伝えたかったのは、内容ではなく感情かもしれない

人間関係のすれ違いを振り返ると、きっかけはたいてい言葉です。

わたしたちはいろいろな感情を抱えて生きていて、そのときの心の在り方しだいで、出てくる言葉は変わります。

「わかってもらいたい」だったはずが、いつのまにか「この感情を受け取ってほしい」にすり替わる。
そうなったとき、言葉は感情任せになっていきます。

感情の処理は、自分でするもの

ここが、いちばんの分かれ道です。

感情の処理は、人にしてもらうものではなく、自分がするもの。

発した言葉は、巡り巡って自分に返ってくる、と昔から言われています。感情のまま投げた言葉は、相手を傷つけるだけでなく、あとから自分自身をも傷つけるのです。

感情に支配されそうになったら、一呼吸。
「相手に何を伝えたいのか」「本当に伝えたいことは何なのか」と、自分にきいてみてください。

「思いやり」をひとさじ足すだけで、言葉は変わる

コミュニケーションに「質」があるとするなら、それを決めるのは語彙の多さでも、話のうまさでもありません。

同じ内容でも、相手を思いやって発する言葉と、そうでない言葉とでは、届き方がまるで違います。

思いやりをひとさじ足す。
たったそれだけで、言葉は凶器ではなく、心と心をつなぐ橋になります。

海の色をした石、ターコイズ

このお話とともにご紹介したいのが、ターコイズという天然石です。

海を思わせる青緑から、空を思わせる明るい青まで、多彩な表情をもつ石。
海を眺めるときのあの解放感のように、見ているだけで心がふっとほどけるような色をしています。

なかでもアメリカ・アリゾナ州のスリーピングビューティー鉱山で採れたものは、最も美しいターコイズのひとつとされてきました。鉱山の名前は童話「眠れる森の美女」に由来し、2012年に閉山した今では希少な石です。

ターコイズは古くから、思いやりのある対話の象徴とされてきた石。
言葉を発する前の一呼吸を思い出すお守りとして、手元に置いてみてください。

言葉は、何度でも選び直せる

言葉は、自分の人生を表現する方法のひとつです。

今日うまく言えなかったとしても、明日かける言葉から、つなぎ直していけばいい。
生きているかぎり、伝え直す機会は何度でも巡ってきます。

次にだれかと向き合うとき、思いやりをひとさじ。
あなたの言葉が、心と心をつなぐ橋になりますように。