スマホを開けば、誰かの意見と誰かの正解が、洪水のように流れてきます。
見ているうちに、自分の選択に自信がなくなる。
人の言葉に揺さぶられて、決めたはずのことがぐらつく。そんな疲れを抱えていませんか。
振り回されるのは、物差しを借りているから
周りの情報や意見に揺さぶられてしまうのは、あなたの心が弱いからではありません。
ものごとを測るときに、「他人の物差し」を借りているからです。
借り物の物差しは、持ち主が変わるたびに目盛りが変わります。
だから、測るたびに答えが変わって、いつまでも安心できないのです。
揺るぎない自分とは、頑固になることではなく、自分だけの物差しで生きるということ。
それは人としての本来の生き方であり、誰にも踏み込まれない、あなたの領域です。
自分の物差しは、自己理解からつくられる
では、自分の物差しはどうやって持てばいいのでしょう。
材料は、特別なものではありません。
- - 自分は何を大切にしたいのか
- - どういうふうに生きたいのか
- - 何が好きで、何が嫌なのか
つまり、自分をわかっていること。そして、自分らしく生きると決めること。
このふたつが、揺るぎない自分の根っこになります。
自分がわかっていれば、人の意見は「参考」になります。
わかっていなければ、人の意見は「命令」に聞こえてしまう。同じ言葉でも、根っこの有無で重さが変わるのです。
「征服されない」と名づけられた石
このお話とともにご紹介したいのが、ブラックダイヤモンドです。
ダイヤモンドは、地球上に存在する物質の中で最も硬い石。
その語源は、ギリシャ語で「征服されない」を意味するadamasに由来すると言われています。
漆黒の輝きを持つブラックダイヤモンドは、古くから「不屈」の象徴とされ、歴史上の人物たちの装身具にも使われてきたと伝えられる石です。
何ものにも削られない硬さと、すべてを内に抱えた静かな黒。
「私は私」という在り方を、そのまま形にしたような石だと感じています。
揺らいだ日の、お守りとして
自分で決めたことを続けるのは、簡単ではありません。
挫折しそうになったり、人からの評価や批判が気になったり。
意思が揺らぎそうになる日は、誰にでもあります。
そんなとき、手元のブラックダイヤモンドにふれて思い出してください。
「この石は、征服されないという名前を持っている。そして、わたしの物差しは、わたしが持っている」と。
石はあなたの代わりに決めてはくれません。
でも、決めたあなたの隣に立ち続ける、無口な味方にはなってくれます。
物差しがあれば、道は何本でも引ける
自分だけの物差しを持つことは、ひとつの正解にしがみつくこととは違います。
むしろ逆です。
測る基準が自分の中にあれば、どの道を選んでも、選び直しても、あなたはあなたのまま。
生きていれば、道は無限に引き直せます。
今日、自分の物差しの最初の目盛りをひとつ、刻んでみませんか。