ずっと身につけてきたブレスレットを手に取って、ふと思う。

「あれ……なんか違う?」

とても気に入って選んだはずなのに、どこか合わない感じがする。そんな経験はありませんか。今日は、その小さな違和感のお話です。

ある日の、お客様とのやりとり

店頭でこんなことがありました。

あるお客様が、飾ってあったブレスレットを手に合わせて、首をかしげたのです。「気にはなるけど……ん? 何か違う」と。

不思議なもので、こちらも同じところで引っかかっていました。「ここが違う感じですよね」とお互いにうなずいて、お客様ご自身に石をひとつ選び足していただくと——「いい感じ!」。

ところが後日、またご来店。「やっぱりもう少し」と石を選び直して、今度こそしっくりくる形に落ち着きました。

短い間に二度も直したくなる。それだけ、その方の毎日が動いていた、ということなのだと思います。

小さな違和感は、だいたい当たっている

「なんか違う」「なんか物足りない」。

この「なんか」は、気のせいではありません。言葉になる前の、ちょっとした違和感はだいたい当たっています。

大事なのは、その小さなサインを受け止めて、見過ごさないこと。
ブレスレットに限らず、暮らしのあちこちで同じことが言えそうです。

違和感の正体は、あなたの「変化」

では、なぜ昔はしっくりきていたものが、合わなくなるのでしょうか。

答えはシンプルで、時間が経つということは、変化しているということだからです。

「自分は変わっていない」と思っていても、心のありようも、取り巻く環境も、少しずつ動いています。ほんのちょっとの変化でも、それは十分な変化。まったく変化していない人は、いないと思うのです。

だから、その時々の自分に合わせて手元の石を整え直すことは、今の自分を支えるうえでとても大切なことなんです。

石も、休ませて手入れをする

お守りとして毎日身につけている石は、あなたと一緒にたくさんの場面をくぐり抜けています。

年月が経った石は、人と同じように疲れていることがあります。そんなときは、石を休ませて、手入れをしてあげる。そして必要なら、今の自分に合う石をひとつ足してあげる。

それだけで、手元の印象がガラリと変わり、不思議と自分の気持ちまで切り替わったりします。

  • - 少し気分を変えたい
  • - なんとなく違和感がある
  • - 石が疲れている気がする
  • - 使っていないブレスレットが眠っている

こんなときは、買い替える前に「直す」「整える」という選択肢を思い出してみてください。

変化を、置いていかない

ブレスレットの直しどきは、あなた自身の変わりどきでもあります。

「なんか違う」と気づけたなら、それはもう半分、次の自分に進みはじめている証拠。
変化は怖いものではなく、道がいくつも枝分かれしていく合図です。今の自分に合わせて、手元から少しずつ整えていきましょう。