毎日身につけているブレスレットのゴムが、いつのまにか伸びてゆるんでいた——そんな経験はありませんか。
彩石屋の店頭でも、「ゴム直し」のご依頼をよくお受けします。今日は、その作業の中で見えてきた「石を休ませる」というお話です。

ゴム直しで気づいた、石のくたびれ

ある年、店頭でゴム直しのご依頼がとくに増えた時期がありました。

お直しのとき、スタッフは一粒ずつ石に手でふれます。すると、なんと言えばいいのか「ずいぶんくたびれているな」と感じるブレスレットが多かったのです。

お話をうかがうと、お手入れの習慣がない方も少なくありませんでした。
お迎えしたその日から、ずっと働きどおし。考えてみれば、石が疲れた顔をしていても無理はないのかもしれません。

毎日がんばる相棒に、お休みの日を

お守りとして毎日身につけている石は、雨の日も晴れの日も、あなたの毎日にずっと付き合ってくれる相棒です。

靴を休ませ、服を洗うように、石にも休ませる時間と手入れがあっていい。
彩石屋では、これを「感謝の習慣」と呼んでいます。いつもありがとうね、と石を労うひとときそのものが、いちばんの手入れなのです。

手入れの方法——ホワイトセージと休息

彩石屋でご紹介しているのは、ホワイトセージというハーブの葉を使う方法です。
乾燥した葉に火を灯し、立ちのぼる煙にブレスレットをくぐらせて、石を休ませます。

水晶のさざれ石の上に置いておく方法もあります。
ただ、どの方法でも大切なのは「置きっぱなし」で終わらせず、定期的に手をかける習慣にすることです。

週にいちどでも、月にいちどでもかまいません。日を決めて、石と向き合う時間をつくってみてください。

石を労うことは、自分を労うこと

不思議なもので、世界にひとつだけの自分のブレスレットを手入れして整えると、持ち主の側も気持ちがしゃんとしてきます。

最近なんとなく調子が出ないな、と感じたら、それは石と一緒にひと休みする合図なのかもしれません。

まとめ——感謝は、習慣にしてこそ

物でも人でも、感謝を伝えなくなった関係は、少しずつ色あせていきます。石との付き合いも、きっと同じこと。

今夜、腕のブレスレットをそっと外して、「今日もありがとう」とひと声かけてみてください。
小さな労りを重ねられる人は、自分の人生も同じように労っていけます。休んでも立ち止まっても、道はこの先、いくらでも続いていくのですから。